心の風景を紡ぐ魔法の筆 - やましたあつこ個展「reflect」が魅せる内なる世界の輝き
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アートの世界に新たな風を吹き込む注目の若手作家、やましたあつこの個展「reflect」が、2025年11月5日から12月3日まで東京・南青山のvoid+で開催される。本展では、ベルリン滞在を経て制作された油彩作品約15点が展示され、作家の内的世界の深層に迫る貴重な機会となりそうだ。
1993年愛知県生まれのやましたは、東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻を卒業後、「邪魔のない幸せ」をテーマに、差別や暴力のない世界を描き続けてきた。その独特の画風は、すべての動植物が対等な生命として描かれ、草木や色彩の粒が画面いっぱいに広がる中に、静謐さの奥に強い光を宿すまなざしの人物や生命力あふれる植物が印象的に佇む。この「内と外」「動と静」が交錯する世界観は、多くの芸術愛好家を魅了している。
本展のタイトル「reflect」は、昨年のベルリン滞在での個展「mirror」、そして今回同時刊行される作品集「echo」と合わせて三部作を形成する。これらは、やましたの内面と現実との往還をテーマに、その距離感の変化を表現しているという。特に、ベルリンでの経験は作家に大きな影響を与えたようだ。曇天に覆われた街の風景に自身の「陰」の部分を共鳴させ、新たな創作の源泉としたのだろう。
展覧会に合わせて刊行される作品集「echo」は、2020年から2025年までの紙作品を中心にまとめたものだ。隣接スペース@zone;では、この作品集の刊行を記念した展示も同時開催される。やましたの創作の軌跡を辿る貴重な機会となりそうだ。
やましたの作品は、愛知県美術館にもパブリックコレクションとして収蔵されるなど、その評価は着実に高まっている。シェル美術賞2018での藪前知子審査員賞受賞や、第35回ホルベインスカラシップ奨学生選出など、輝かしい受賞歴も持つ。
「reflect」展は、自身と世界との関係をあらためて問い直す、やましたの新たな挑戦だ。内的世界の深層をたどりながら心の風景を繊細に描き出す、その魔法のような筆致に触れる機会を、芸術ファンは見逃すべきではないだろう。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000132886.html