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毎年話題の「流行語」。使いこなして川柳公募で入賞しよう!!

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2025年の新語・流行語大賞(以下、流行語大賞)が「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」に決定しました。今回はこれまでの流行語大賞の歴史をまるっと解説。そして、この流行語をうまく取り入れることで川柳公募の入選につなげるコツについても説明します。

※掲載している情報は過去のものの場合があります。今年度の開催状況は、主催者サイトを随時ご確認ください。

流行語大賞の歴史は?


まずは、流行語大賞のこれまでの歩みを振り返ってみましょう。現在の流行語大賞が誕生したのは、1984年のことでした。

記念すべき第1回目の新語は、NHK連続テレビ小説「おしん」の一大ブームを表した「オシンドローム」(金賞)、流行語は、金持ちと貧乏を端的に示した「まるきん まるび」(金賞)が選ばれました。この頃は新語と流行語が別々に選ばれており、年間大賞ではなくそれぞれに金賞を与えていたんですね。

新語と流行語を分けずに年間大賞を決めるようになったのは、第8回である1991年のことです。この年の年間大賞は、チャーリー浜氏の「…じゃあ~りませんか」。テレビCMがきっかけになり、日本中で大流行となったギャグです。

ちなみに、流行語の浸透度は年によってばらつきがあるのも特徴の一つです。複数の言葉が同時期に流行し、どれか1つに年間大賞を決められない! そんな年が2013年でした。年間大賞に選ばれたのは、「今でしょ!」「お・も・て・な・し」「じぇじぇじぇ」「倍返し」のなんと合計4つ。どれか1つを特別扱いにできないくらい、これらの言葉が流行していた証。まさに、みんな納得の結果でもありました。

こうして2025年・第42回まで歴史をつないできた流行語大賞。これまでの結果を見返してみると、今では一般的に使われている言葉が流行語として受賞しているケースも少なくありません。たとえば、「セクシャル・ハラスメント」は第6回の1989年新語部門金賞、「アラフォー」は第25回の2008年年間大賞、「爆買い」は第32回の2015年年間大賞でした。

言葉は日々社会の中で育っていくものなので、最近の流行語も未来の「日常的な言葉」として親しまれているかもしれませんね。
 

流行語は川柳公募で役に立つ

このように、流行語大賞は日本の冬の風物詩となっています。そんな流行語をうまく利用することによって、川柳公募で受賞を狙えることはご存知でしょうか。

ここで、代表的な例として人気公募「サラっと一句!わたしの川柳(旧サラリーマン川柳コンクール)」を挙げます。第33回の1位は「我が家では 最強スクラム 妻・娘」だったのですが、この年に近い2019年の流行語大賞年間大賞はラグビー日本代表の「ONE TEAM(ワンチーム)」でした。

第29回の1位は「退職金 もらった瞬間 妻ドローン」ですが、年の近い2015年の流行語大賞トップテンには「ドローン」が選出。第23回の1位である「仕分け人 妻に比べりゃ まだ甘い」は、直近の2009年流行語大賞トップテン「事業仕分け」と関連する作品でした。

こうした流行語と川柳の関係は、データでも結果が出ています。「まくら川柳コンテスト2025」に応募された作品の中で、前年の流行語大賞年間大賞の「ふてほど」は21回、関連用語の「不適切」は13回も登場したとのこと。

流行語はその年を代表する言葉であり、多くの人々の脳裏に焼き付いている言葉でもあります。そのため、毎年似たテイストになりがちな作品を「今年色」に染めてくれる→審査員の印象に残りやすい・好印象を受けやすいことが、流行語と川柳公募の相性が良い理由ではないでしょうか。

コンクール開催側の目線に立ってみると、こうした評価を受けやすい理由が見えてきます。たとえば「サラっと一句!わたしの川柳」は上記で示した通り、流行語大賞をはじめとしたトレンドを盛り込んだ作品が多く入賞しています。しかし、コンクールが始まったばかりの頃は、トレンドとあまり関係のない作品が1位を獲得していました。

第5回:まだ寝てる 帰ってみれば もう寝てる
第6回:いい家内 10年経ったら おっ家内
第7回:やせてやる!! コレ食べてから やせてやる!!

コンクールが長きにわたって開催されるようになり、受賞作品のマンネリ打破を狙った結果、現在のようにトレンドを意識した作品が評価されるようになったのかもしれません。その年らしさを作品に映し出すことで、「コンクールを毎年開催する意義」を作り出せたともいえます。

川柳公募に出す作品作りに迷ったら、流行語を盛り込んでみるのもおすすめです!