ブラジル最大級スラム街で育った新鋭作家が描く衝撃のデビュー作『太陽に撃ち抜かれて』1月22日発売


河出書房新社は、ブラジル・リオデジャネイロのスラム街「ファヴェーラ」で育った新進気鋭の作家、ジョヴァーニ・マルチンスによるデビュー小説『太陽に撃ち抜かれて』を2026年1月22日に刊行する。
映画『シティ・オブ・ゴッド』の舞台として知られるファヴェーラは、世界三大スラム街の一つとされ、マフィアと警察の抗争が日常的に繰り広げられる地域だ。コカインやクラック、大麻などの麻薬中毒者が路上をさまよい、子どもたちが本物の銃を玩具のように振り回すこの場所では、現在も行政の手が行き届かず、治安の悪化が深刻化している。
1991年生まれのマルチンスは、リオ南部のファヴェーラで育ち、10代前半から飲食店のウェイターや路上のサンドイッチマン、ビーチテントの販売員などで生計を立てていた。2013年、22歳の時に文学ワークショップへ参加したことをきっかけに創作の道へ進み、2018年にデビュー作となる本書の原書を発表した。
現代のファヴェーラに生きる人々の言葉を駆使し、様々な視点から若者たちの日常や心の機微、苛烈な現実を活写した4~18ページほどの短編13編は、瞬く間にブラジル国内で話題となり、各紙誌から「今世紀最高のブラジル文学」と称されるベストセラーとなった。その後、本書は世界10カ国で翻訳出版され、英語版は「スペクテイター」誌や「フィナンシャル・タイムズ」紙の年間ベストブックに選ばれるなど、世界的な評価を獲得している。
アイリッシュ・タイムズは「映画『シティ・オブ・ゴッド』以後の最も重要な想像力」と評し、ガーディアン紙は「人生とはこんなにも容易く狂ってしまう」と絶賛した。また、ブラジルの伝説的ミュージシャン、カエターノ・ヴェローゾは「ブラジルの大作家ローザに匹敵する美しさ、さらに高みへと向かう才能」と熱烈にレコメンドしている。
訳者は『星の時』で第8回日本翻訳大賞を受賞した福嶋伸洋氏が担当する。46判上装、176ページで税込定価2,420円。電子書籍も近日中に発売予定となっている。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001163.000012754.html