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せきしろの自由律俳句 第107回「薬」結果発表 (2/3)

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結果発表

 

結果発表

第 107回 課題: 薬

 

 

佳作

薬を買いに走る雪の闇へ
(埼玉県 東沖和季 22歳)

クリスマスツリーの横で待つ処方
(千葉県 松の妻 31歳)

薬が無くなりそうだがもういいかと思う
(福島県 可笑式 59歳)

いちご味からの卒業
(埼玉県 ミナト 34歳)

ドラッグストアの明かりが街の境目
(岡山県 白とり貝 35歳)

お守りがわりを手放してみる
(東京都 とんちゃん 43歳)

プラシーボで全回復
(和歌山県 犬助 46歳)

薬局の待合室ワイドショーだけが元気
(神奈川県 ななつの 25歳)

薬を切らしサプリにだけ頼る寒夜
(千葉県 牛美 88歳)

打つ手なしで漢方
(京都府 Isohama 49歳)

薬みたいだと回し飲みした外国のコーラ
(和歌山県 中村マコト 52歳)

処方箋手掴みで調剤薬局へ
(愛知県 あさを 42歳)

何の薬かは聞けない
(福島県 きりんのき 24歳)

効かないと言って寂しそうに笑うな
(千葉県 ような恵 28歳)

木枯らしがはちみつ酒を良薬にする
(石川県 忍穂鞠 33歳)

リビングからは祖父が薬を飲んでいる音
(福岡県 雨 36歳)

残りの内包薬は出番を待ち続ける
(三重県 田中正雄 38歳)

いなくなった父の薬が残る
(東京都 ビールおかわり 54歳)

点滴の終わり近く静か
(長崎県 毎日ハッピー 45歳)

転がった薬が昨日無くした薬を見つける
(神奈川県 廣瀬順子 81歳)

ぼやけきった世界に一滴しみわたらせる
(神奈川県 Andrewski 24歳)

下手な目薬みたいに雨粒
(茨城県 しばみち 52歳)

いつか見た親と同じ量の薬
(大阪府 ぎんなん 54歳)

今朝飲んだはずの薬がある炬燵
(千葉県 愛の花 13歳)

食後のカプセルまだ喉にいる
(北海道 エリンギ 38歳)

 

 

今月の総評

ここで募集しているのは「自由律俳句」です。定形の俳句ではありません。毎回結構な数の定形俳句が届いています。一生懸命考えて作られた作品だと思いますので、ここではなく定形俳句のコンテスト等にお送りください。才能がもったいないことになっています。
また、お題を間違えていると思われる自由律俳句も毎回届きます。もしかしたら〆切の関係でそうなっている方もいるかもしれませんのでご注意ください。こちらも才能がもったいないことになっています。

「こういうのも自由律俳句なんじゃないの?」ではなく「これが自由律俳句です」という作品をお待ちしております。そしてせっかく自由律を選んだのですから、AIに頼らずいきましょう。

薬を買いに走る雪の闇へ
「雪の闇」がより切迫感を生み出している。

クリスマスツリーの横で待つ処方
昨年、ハロウィンの飾りの中で処方を待ったことを思い出した。

薬が無くなりそうだがもういいかと思う
作者にとってどういう薬かはわからぬが、この感覚はよくわかる。

いちご味からの卒業
子どもの頃の尾崎豊みたいだ。

ドラッグストアの明かりが街の境目
故郷ではツルハドラッグの赤色が目印になった。特に視界の悪い冬は。

お守りがわりを手放してみる
持ち歩いているだけで安心感があった薬とのお別れだろう。薬は小さいものだが作者にとっては大きな選択である。

プラシーボで全回復
まるで全回復する呪文のよう。ちなみに私はプラシーボには自信がある。

薬局の待合室ワイドショーだけが元気
音が消されている時もあるが、それでもナンチャンは元気そう。

薬を切らしサプリにだけ頼る寒夜
夜が明ければ薬局が開く。あるいは病院が開く。それまでをサプリに懸ける。

 

 

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