『アナヅラさま』文庫グランプリ受賞、都市伝説とミステリーが融合


第24回『このミステリーがすごい!』大賞で文庫グランプリ受賞
株式会社宝島社は、主催する第24回『このミステリーがすごい!』大賞において「文庫グランプリ」を受賞した『アナヅラさま』を2026年2月4日に宝島社文庫レーベルから発売する。著者は四島祐之介氏で、定価は800円(税込)だ。
『このミステリーがすごい!』大賞は、ミステリー&エンターテインメント作家・作品の発掘・育成を目的に2002年に創設された新人賞である。2020年度より優れた作品を文庫として刊行する「文庫グランプリ」を新設し、累計30万部を突破した『レモンと殺人鬼』や累計50万部を突破した『一次元の挿し木』など数多くのヒット作を世に送り出してきた実績がある。
都市伝説×どんでん返しの異色ミステリー
『アナヅラさま』は、顔に穴のあいたバケモノが人を攫って穴の中に吞み込むという都市伝説を軸に展開する物語だ。ある地方都市で女性が相次いで行方不明になるなか、探偵・小鳥遊穂香が都市伝説の裏に連続殺人鬼がいると睨み調査を進めていく。
一方、「アナヅラさま」と呼ばれる事件の犯人は想定外の事態に陥っていた。犯行の一部がヤクザにバレ、死体処理を請け負わせようとするヤクザたちとの駆け引きが始まるのである。
選考委員から高い評価
翻訳家・書評家の大森望氏は「まさか穴の方に着目してこんな方向に転がすとは。サプライズを交えつつ、ミステリーとホラーの中間領域を大胆に開拓する」と評した。コラムニストの香山二三郎氏は「穴という巨大な利権の争奪劇を呈していく異色作」と称賛し、ライターの瀧井朝世氏も「寓話的なホラー寄りの話として読んだ。探偵役の女性は魅力的だし、意外な展開が待っていて高評価」とコメントしている。
著者は現役エンジニア
著者の四島祐之介氏は1990年5月生まれで栃木県宇都宮市出身。高校卒業後、声優養成所やITエンジニアの職業訓練校を経て、現在はフロントエンドエンジニアとしてWebサイトの作業全般に携わっている。受賞コメントで「二十代の前半で小説を書こうと思い立ち、紆余曲折の末に文庫グランプリを受賞できた」と喜びを語った。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002368.000005069.html