ヘラルボニー銀座展示「Drawing HERALBONY」、4作家による点と線の物語


「点」と「線」で表現される創造の軌跡
東京・銀座のHERALBONY LABORATORY GINZA GalleryでDrawing HERALBONYが開催される。2026年3月7日から4月20日まで開かれる本展では、あゆみ、井口直人、中川ももこ、岡部志士の4名の作家による作品が展示される。
「点」と「線」を手がかりに、ヘラルボニーの現在地とこれからを見つめる1周年記念展示である。ここで「点」と「線」は、可視化された線描ではなく、ひとつの行為を点、その連続性を線として理解するための概念として捉えられている。最初に置かれる一つの点、そこから引かれる一本の線は、完成形へと至る思考や時間の痕跡となる。作品はその線上に現れた一つの断片であり、この1周年もヘラルボニーという文化の通過点のひとつに過ぎない。
個性を極める4人の作家たちの表現
あゆみ(山口県)は小学4年生から刺繍と出会い、現在も創作を続けている。3メートルほどの長い糸を使い、一針一針丁寧に刺していく独特のスタイルを貫く。余った糸は再利用され、4本取りの太く短い糸になる。糸が幾重にも重なることで、油絵のような迫力が生まれるのが彼女の作品の魅力だ。
井口直人(さふらん生活園、愛知県)は、毎日コンビニと施設のコピー機を使って創作活動を行う。顔をガラス面に押し付け、自分でボタン操作しながら、センサー光の動きと共に身体を動かすことで独特の歪みを作り出す。近所のコンビニには20年あまり毎日通い続けている。
中川ももこ(やまなみ工房、滋賀県)は反復行為を楽しむ表現者である。刺繍から始まり、文字やスタンプ、シール貼りへと興味を広げてきた。自分の名前「ももこ」や「まる」は何重にも繰り返し描かれ、画用紙の端から端まで規則正しく埋め尽くされていく。
岡部志士(希望の園、三重県)はクレパスを塗ってから、ニードルで削り、できたカスを粘土のようにして遊びながら作品を創る。削りカスの固まり「コロイチ」こそが本当の作品であり、結果としてできた絵画には興味を持たない。
展示イベント、3月15日に開催
会期中は作家在廊イベントのほか、希望の園と さふらん生活園の施設長によるトークショーが開催される。3月15日にはコピー機を使った制作体験、施設長によるトークセッション、作家によるライブ制作が行われる。コピー機を使った制作体験は11:00から13:45まで、および15:30から18:00まで実施され、無料、予約不要で参加できる。施設長によるトークセッションと作家によるライブ制作は14:00から15:00まで、同じく無料、予約不要、入退場自由である。
展示の詳細情報と関連施設
会期は2026年3月7日(土)から4月20日(月)までの開催。営業時間は11:00から19:00まで、定休日は火曜日(祝日の場合、翌日)である。ストアは無休で営業している。
HERALBONY LABORATORY GINZAは、障害のある作家のアート活動やアートプロダクトを通して新しい価値観に出会える空間である。1階にはアートプロダクトを販売するストアと、定期的に作家やテーマごとの展示を行うギャラリーが併設されている。作家によるライブペイントや様々なワークショップが行われる実験場として機能している。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000525.000039365.html