京都のアートホテル、世界的アーティスト藤倉麻子の新客室が登場


泊まれるアートが進化。BnA Alter Museum リニューアル
京都・四条河原町の「BnA Alter Museum」が開業7年目を迎え、新規アートルームの制作と既存アートルームの大型改装を実施した。第19回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展出品作家の藤倉麻子による新規アートルームが加わり、アート作品の中に身を置く没入感を保ちながら、滞在空間としての快適さにも配慮した客室へと更新されている。
自然光と段差で、室内に屋外の感覚を再現
藤倉麻子が手がける新客室「サンライト計画、緑の段差」は、自然光と段差構造、窓の風景に連なる映像作品を通して、屋外の公共空間のやわらかな日差しの感覚を室内に立ち上げる空間だ。ベッドに腰掛けたり寝転んだりする行為が、公園の縁石や広場の段差に身を預ける感覚へと接続され、ホテルの客室でありながら「外にいるような居心地」を生み出している。
外壁を思わせる塗装や質感の採用により、室内と屋外の境界を曖昧に構成。藤倉の3DCG映像作品から着想した色彩感覚をもとに、ビビッドな緑を身体的に心地よいトーンへと落とし込み、赤い配管や照明といった差し色が都市インフラを思わせるリズムと視覚的アクセントを加えている。ベッドの段差、ベンチ、ミラーなど、鑑賞対象であると同時に身体的に「使える」要素が随所に配置されており、表現と機能、鑑賞と使用のあいだを行き来しながら、光の中で身体が自然とほどけていく時間を支える空間として構想された。
Mon Koutaro Ooyamaら複数のアーティストが参加
藤倉麻子の新規アートルームのほか、BnA Alter Museumでの高い人気を誇るMon Koutaro Ooyamaによる新規アートルーム「NEXTEFX – Abstract Flora」も追加される。植物の生命感や開花のエネルギーをモチーフに、夕暮れを描く〈Dusk〉と朝を描く〈Dawn〉の2室が展開される。
三嶋章義による「MY ROOM」は、フェナキストスコープを中心に据えつつ未来を感じさせる和モダンな空間へと改装され、身体感覚に根ざした映像体験を提案する。AOKI Takamasa「TRAVELING ROOM」は、新たにスピーカーやレコードを想起させる什器、照明の調整機能を追加し、立体的な音像に包まれながらも、より心地よく滞在できる空間へと改装された。
宿泊予約は2026年3月1日より開始
BnA Alter Museumは「泊まることそのものがアート体験になるホテル」として、これからも新しい滞在のあり方を提案していく。新規アートルームの宿泊予約は2026年3月1日より受け付けされる。また、本リニューアルを記念し参加アーティストらによる過去作品を中心とした展覧会「客室のエコトーン」が2026年2月14日から6月14日まで、BnA Alter Museum 1/2Fで開催される。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000063793.html