PK心理学研究書がサッカー本大賞受賞、森保ジャパン必読の一冊


プレッシャー心理学を解き明かす話題のサッカー研究書
株式会社文藝春秋が2025年4月に刊行した『なぜ超一流選手がPKを外すのか サッカーに学ぶ究極のプレッシャー心理学』(ゲイル・ヨルデット著、福井久美子訳)が、第13回「サッカー本大賞2026」の大賞を受賞した。本書はノルウェースポーツ科学学校教授であるヨルデットが、PK戦導入以来の膨大なPKビデオを分析し、人間がいかにプレッシャーと戦うかを心理学的に解明した全く新しいスポーツ書である。
選考委員の高い評価が示す本書の価値
選考委員の金井真紀氏は「膨大なPK分析から導き出された答えは、わたしたちの人生にも応用できる」とコメント。佐山一郎氏は「前回W杯の日本代表の失敗についても、問題の核心に伝統主義的で保守的な文化がある」と指摘し、本書の内容が日本代表に関連していることを明かした。陣野俊史氏は著者の「地道な努力が膨大に積み上げられている」ことに言及し、幅允孝氏は「遠藤保仁のPKの秘密もそのコロコロとしたボールの弾道ではなく、その長い間合いに対する考察を通じて知ることができます」と述べている。
森保ジャパンが学ぶべき実践的な知見
本書の第6章ではチームマネジメントが深く分析されており、前回カタール大会でPK戦に敗れたチームと勝ったチームの違いが明らかにされている。そのカギは「監督が話をする時間」と「説明するときの道具」にあったという。さらに遠藤保仁選手が2010年の南アフリカW杯で見せた「世界初のPK技術」についても著者が詳しく考察。著者はヨルデット氏と遠藤選手とのインタビューを実施している。
プレッシャーに向き合うための一冊
本書の内容は、メッシのPK成功率やケイン、レヴァンドフスキの異なるテクニック、マルティネスやスカローニの戦術など、海外サッカーファンにも見逃せないトピックスを網羅している。作家・橘玲氏は帯コメントで「PK戦が100倍面白くなる。そのうえ、緊張するときどうすればいいかも教えてくれる」とコメント。本書は6月に開幕となる北中米W杯に向け、サッカーファンはもちろん、日常のプレッシャーに対応するための心構えも学べる一冊として期待されている。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000931.000043732.html