曾野綾子さん一周忌追悼『人間らしく生きるということ』3月発売、未発表原稿を完結編として刊行


未発表原稿から蘇る、30年の時を経た言葉たち
株式会社河出書房新社は、曾野綾子さん一周忌追悼企画『人間らしく生きるということ』(税込定価1,540円)を2026年3月27日に発売する。2月刊行の『自分らしく生きるということ』に続く完結編となる本書は、没後に発見された未発表原稿を収録している。1992年頃に三浦半島の別荘で語り下ろされた原稿が、30年以上の時を経た今、色あせない言葉として蘇る。語り下ろしのエッセイは当時としては珍しく、後の大ベストセラー『老いの才覚』に連なる作品となっている。
曾野綾子の70年にわたる作家人生
1954年、聖心女子大学在学中に「遠来の客たち」を発表し、文壇デビューした曾野綾子さん。カトリックの世界観、人間の尊厳、業と赦しを繊細な感性で描き、当時はまだ少数だった女性作家の登場として、社会に鮮烈なインパクトを与えた。その後『誰のために愛するか』(70年)、『太郎物語』(73-79年)、『神の汚れた手』(79年)、『老いの才覚』(10年)、『夫の後始末』(17年)など、数多くのベストセラーを世に送り出し、70年間にわたって第一線での作家活動を行った。
国内外での多数の受賞と社会貢献
曾野さんはローマ教皇庁から授賞されたヴァチカン有功十字勲章をはじめ、土木学会著作賞(87年『湖水誕生』)、恩賜賞・日本芸術院賞(93年)、日本放送協会放送文化賞(95年)、吉川英治文化賞(97年)、読売国際協力賞(97年)、菊池寛賞(2012年)など、作家活動と国内外の社会貢献活動を通じて多数の賞を受賞している。1995年から2005年までの11年間は、女性として初めて日本財団会長を務めたことでも知られている。
『人間らしく生きるということ』の内容構成
本書は5つの章で構成されている。「運命と死を受け入れる」「出会いは偶然のようで、必然」「人は与え、また受け取る」「アフリカは人間の原型を映し出す」「人は人、自分は自分として生きる」という各章を通じて、著者が生涯をかけて追求した人間の真理と生命の言葉たちが綴られている。現代の読者の人生を勇気づけ、問いかけることになるだろう。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001195.000012754.html