アートと社会を結ぶ対話の場、ART FAIR TOKYO 20が開催


芸術をめぐる問いを社会に開く
株式会社アートチューンズが企画・運営した、ART FAIR TOKYO 20のオフィシャルトークプログラム「Dialogue: ASK ART, WHY?」が2026年3月15日に開催されました。東京ミッドタウン八重洲イノベーションフィールド内の会場で、全7セッションを通じて「芸術に問う」をテーマにした公開プログラムが実施されたのです。本イベントは2年ぶりの復活となる「Dialogue」の最新エディションであり、多様な領域の登壇者が集い、芸術と社会の接点を捉え直す一日限りのトークプログラムとなりました。
7つのセッションで展開された多角的な議論
当日は、AI、スポーツ、法律、身体表現、デザインなど様々な視点が交差する7つのセッションが展開されました。第1セッションでは現代美術史家・山本浩貴氏が登壇し、アートが歴史的に内包してきた排除の構造について問い直し、「開かれたアート」の意味を考察しました。第2セッションでは、AI時代における美的価値の判断主体と人間の審美眼の可能性が議論され、アーティスト・神楽岡久美氏と株式会社FRONTEO取締役CSO・豊柴博義氏が対話を重ねました。
第3セッションではアートとサッカーという異分野の戦略を比較し、文化資本を未来へ継承するためのエコシステムについて北島輝一氏と岡部恭英氏が論じました。第4セッションでは、現代アートにおける引用、創造、権利の境界について、弁護士でありアートコレクターの小松隼也氏とエンタメ社会学者・中山淳雄氏が多様な視点から論点を提示しました。第5セッションではパルクールアーティスト・ZENがアートアドバイザー・寺内俊博氏と対話し、身体表現が時を超えるための条件を考察したのです。
次世代アーティストが語るAI時代の役割
第6セッションではアーティスト・磯谷博史氏と青沼優介氏がアートとデザインのあいだに存在するとされる序列や価値構造を問い直し、表現におけるヒエラルキーについて根本から検討しました。最終セッションでは、アーティスト・プログラマー・作曲家の真鍋大度氏と高校生3人組のグループ「超大衆超芸術」が登壇し、AI時代における次世代の表現と、アーティストに残される領域について率直に対話を展開しました。
世代や専門領域を越えた対話を通じて、本トークプログラムは芸術をめぐる前提や価値観をあらためて問い直し、開かれたアートへと接近していく新たな問いが立ち上がる場となったのです。artTunesは「誰もが芸術家である時代」をコンセプトに、今後も対話の場を社会に開き、多様な才能と専門性が交差する機会を創出していく方針を示しています。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000158244.html