大宅壮一ノンフィクション賞候補に文藝春秋の2作品がノミネート


第57回大宅壮一ノンフィクション賞の候補作が発表
株式会社文藝春秋から刊行された2作品が、第57回大宅壮一ノンフィクション賞の候補作にノミネートされた。ノミネート作品は、秋山千佳さんの『沈黙を破る 「男子の性被害」の告発者たち』(2025年7月刊)と、泉秀一さんの『アフリカから来たランナーたち 箱根駅伝のケニア人留学生』(文春新書 2025年12月刊)である。第57回大宅壮一ノンフィクション賞の選考会は5月13日(水)に都内で行われる予定だ。
男性の性被害を告発する『沈黙を破る』
『沈黙を破る 「男子の性被害」の告発者たち』は、日本社会で長年「なかったこと」にされてきた男性の性被害を扱うノンフィクションである。加害者は担任教師、実父、芸能事務所社長など多岐にわたる。同書は月刊『文藝春秋』電子版での大好評連載をまとめた深層ノンフィクション作品だ。被害者たちが「告発者」として顔を上げ、隠れた性被害を可視化していく軌跡が描かれている。
著者の秋山千佳さんは1980年生まれで、早稲田大学政治経済学部卒業後、朝日新聞社に記者として入社した。大阪社会部、東京社会部などを経て2013年に退社し、フリーのジャーナリストとして活動している。著書に『東大女子という生き方』『実像 広島の「ばっちゃん」中本忠子の真実』『ルポ 保健室 子どもの貧困・虐待・性のリアル』『戸籍のない日本人』などがある。
箱根駅伝を走るケニア人留学生に迫る『アフリカから来たランナーたち』
『アフリカから来たランナーたち 箱根駅伝のケニア人留学生』は、箱根駅伝「花の2区」を駆け抜けたケニア人留学生たちの人間ドラマに迫る作品である。彼らはテレビ画面に「見えている」のに「視えない存在」として、私たちは彼らの家族や故郷、来日の動機について何ひとつ知らない。著者は「ケニア人ランナー」という括りの奥にある一人ひとりの人生を追う取材を通じて、その謎に迫っている。
著者の泉秀一さんは1990年生まれの福岡県出身で、ノンフィクション作家として活動している。2013年に関西大学社会学部卒業後、ダイヤモンド社に入社。週刊ダイヤモンド編集部を経て2017年にNewsPicksへ移籍し、副編集長、編集長を務めた後、2024年春に独立した。著書に『世襲と経営 サントリー佐治信忠の信念』がある。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000960.000043732.html