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水上勉の全作品を網羅した電子全集が4月30日配信開始

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ノンフィクション
報道発表
プレスリリースより

昭和を代表する作家・水上勉の全貌を電子全集で

株式会社小学館は、推理小説や純文学作品で昭和を代表する作家・水上勉の全作品を網羅した電子全集(全23巻)を2026年4月30日より順次配信開始する。単行本300タイトルを優に超える水上作品のすべてが、ジャンル別にアーカイブされた貴重な全集である。

単行本300タイトルを超える作品を収録

自らの貧しい生活を描いた私小説的作品から、社会に対する義憤を原動力とした推理小説、修行僧時代の経験をもとにした純文学作品まで、水上勉の多様な創作活動を1冊で味わえる。単行本10~20冊分を1巻に収録し、各巻には気鋭の専門家4名が交代で詳細な解説を加えている。作品の背景となった時代や作家の思想がより深く理解できるよう工夫されている。

発掘された未発表作品も初収録

「読売新聞」2026年4月3日付の紙上で、単行本等に未収録の原稿4篇が発見されたことが発表された。水上と親しかった作家・田中英光を題にとった「小説田中英光」、郷里の若狭を舞台にした「舟」のほか、子ども向けの「冬のピエロさん」「陸を走る舟」である。もちろんこれらも電子全集に収録され、生原稿もご覧いただける。各巻には初刊カバーや直筆原稿など、ファンにとって垂涎の資料が付属する。

修行僧から流行作家へ、波乱に満ちた人生

水上勉は1919年3月8日に福井県で生まれ、2004年9月8日に長野県北御牧村の自宅で永眠した。9歳で母と離れ、京都の禅寺で修行生活に入るが、中学卒業後に還俗する。立命館大学文学部国文科を中退後、満州での現場監督職や東京の新聞社・出版社勤務、郷里での代用教員を経験した。終戦後、友人とともに出版社を興すも資金繰りが悪化し解散。1954年に洋服生地の行商を始める最中、松本清張の『点と線』に触発され推理小説を書き始めた。

文学賞を多数受賞した作品群

水俣病に材を取った『海の牙』、直木賞を受賞した『雁の寺』などで流行作家としての地位を確立した水上勉は、その後も純文学、伝記、紀行文、歴史小説、随筆、戯曲など幅広い分野で活躍を続けた。『五番町夕霧楼』『飢餓海峡』『金閣炎上』などの代表作がある。直木賞のほか、菊池寛賞(『宇野浩二伝』)、谷崎潤一郎賞(『一休』)など数々の文学賞を受賞している。障害者や社会的弱者にも心を寄せた作家として知られ、命日の9月8日は『雁の寺』にちなんで「帰雁忌」と呼ばれている。

電子全集の詳細と配信開始予定

『水上勉電子全集』は2026年4月30日に第1巻を配信開始し、以降毎月末日に1巻ずつ配信される予定で、全23巻となる。価格は1巻4,000円(税別)。対象端末は電子書籍専用端末、スマートフォン、タブレット端末、PCで、主要電子書店での販売となる。小学館が運営する特設サイト(https://shosetsu-maru.com/mizukamitsutomu)では、各巻の詳細な内容紹介も確認できる。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003641.000013640.html