懸賞金総額2.5億円。化粧品業界の国際競争力強化へNEDOが研究開発を募集


化粧品産業の国際競争力強化に向けた懸賞金型プログラム始動
NEDOは、日本の化粧品産業における国際競争力強化に資する研究開発を対象とした「NEDO Challenge, Beauty Visionary Awards 化粧品業界の未来を切り拓く研究開発を表彰!」の公募を開始した。本事業では3つのテーマに対して総額で最大2.5億円の懸賞金を交付する。このプログラムを通じて、将来の社会課題解決や新産業創出につながるシーズをいち早く発掘し、共同研究などの機会創出、シーズの実用化、事業化の促進を目指している。
NEDO Challengeの概要と背景
NEDOは2023年度から「NEDO懸賞金活用型プログラム」を実施しており、技術課題や社会課題の解決に資する多様なシーズ・解決策をコンテスト形式による懸賞金型の研究開発方式を通じて募集している。経済産業省が主導した「化粧品産業ビジョン(Cosmetics Vision 2021)」および2025年度から新たに設置された「化粧品産業競争力強化検討会」で議論されているとおり、日本の化粧品産業が持続的に成長していくためには、成熟が進む国内市場に加え、拡大を続ける国際市場への展開が不可欠である。一方で、国際市場では規制の厳格化や国際競争の激化が進んでいることから、研究開発力を基盤とした革新的な技術の創出が求められている。
募集する3つのテーマと懸賞金額
テーマ1は「化粧品の革新的な安全性評価技術開発」で、1位の懸賞金は9000万円。欧州連合のリードする動物実験の禁止や環境規制などを背景に、化粧品原料の開発には新たな評価手法の確立が重要となっている。開発された手法が将来的に医薬品医療機器総合機構(PMDA)への連携やOECDガイドラインへの採択につながることを視野に入れた提案が期待される。
テーマ2は「画期的で『ユニーク』な化粧品原料または素材開発技術」で、1位1500万円、2位1000万円。日本がリードする画期的な化粧品原料や、これまで素材開発に活用されてこなかった技術の応用を募集する。AI、バイオ、ロボティクス、データサイエンスなどの技術活用に加え、社会・環境的意義やストーリー性を併せて提示する提案が対象となる。
テーマ3は「化粧品産業のグローバル対応力強化を実現する情報集約プラットフォーム開発」で、1位の懸賞金は1億2000万円。各国で求められる法規制などの情報を迅速かつ的確に収集し対応することが不可欠だが、特に中小規模企業では専門人材の確保が困難である。最新のAIなどの情報技術を用いて効率的に情報のインプット、アウトプットを行う機能を備えた提案に期待が寄せられている。
公募期間と今後のスケジュール
公募期間は2026年5月11日(月)から2027年1月15日(金)までである。その後、2027年2月末頃に第1次審査(書類審査)、2028年1月末頃に最終審査(コンテスト)が実施される予定だ。懸賞金交付は2028年3月を予定している。応募方法や応募様式などの詳細は、公式ウェブサイト「https://beauty-visionary-awards.nedo.go.jp」で確認できる。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000267.000135644.html