ミステリ新人賞2冠の真門浩平『ぼくらは回収しない』文庫化


本格ミステリの新鋭が文庫化
本格ミステリの新鋭・真門浩平氏の短編集『ぼくらは回収しない』が2026年5月28日、創元推理文庫より刊行される。第19回ミステリーズ!新人賞(現在は「創元ミステリ短編賞」に改称)を受賞した「ルナティック・レトリーバー」を含む5編を収録した作品集である。2024年の単行本版刊行時には、大胆なトリックと繊細な心理描写が高く評価され、話題となった。
受賞作「ルナティック・レトリーバー」の概要
数十年に一度の日食が起きた日、名門大学の学生寮で女子学生が亡くなった。密室状態の現場から自殺と考えられたが、小説家としても活躍し、才気溢れる彼女が死を選ぶだろうか。孤高の存在だった彼女と理解し合えないまま二度と会えなくなったことに思い至った寮生たちは、独自に事件を調べ始める。
中学生の頃からミステリ新人賞に応募
著者の真門浩平さんがミステリの新人賞に投稿を始めたのは中学生のころである。高校時代には第13回ミステリーズ!新人賞の最終候補となった。その後も学業や就職活動と並行して執筆・投稿を続け、東京大学大学院に在籍中に第19回ミステリーズ!新人賞を受賞。翌年には本格ミステリの新人発掘プロジェクト「カッパ・ツー」第三期にも入選し、注目を集めている。
東大卒の先輩作家から熱いエール
出身大学である東京大学卒の先輩作家からも、真門浩平氏の才能に対する期待の声が寄せられている。阿津川辰海氏は「W受賞で二つの個性を示す。或いはダークな剛腕を、ここには多彩な色彩を」とコメント。市川憂人氏は「回収されないものに核心が潜む。《推理の先》を射抜く新たな才能」と評価している。また、辻堂ゆめ氏も「謎解きと人間ドラマの刹那的かつ必然的な融合に幾度となく魅せられた」と述べている。
最新作は7月に刊行予定
今年7月には最新短編集『終着駅で待ち合わせ』を次世代を担う新鋭たちのレーベル《ミステリ・フロンティア》より刊行予定である。そちらには雑誌掲載時より話題の「夢落ち」を含む5編を収録する予定だ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000253.000009527.html