岡山大学の学生セミマイスター制度、8人が認定~技術職員の伴走で次世代人材育成


学生マイスター制度とは
岡山大学の総合技術部が実施する「学生マイスター制度」は、研究機器等の操作などに習熟した学生が共同利用研究機器設備の技術サポートを行う独自のプログラムである。技術職員らが伴走しながら機器分析の基本的原理の理解を深め、高度な計測技術を修得することを目指している。
2026年度の認定証授与式を開催
岡山大学総合技術部は2026年5月11日、津島キャンパスの工学部大会議室において「学生マイスター制度」の認定証授与式を開催した。認定証授与式には、認定された学生、総合技術部関係者および装置管理責任者ら計17人が対面とオンラインで参加し、学生8人が「学生セミマイスター」として認定された。
段階的な人材育成プログラム
本制度では学部4年生から「学生セミマイスター訓練生」として訓練を開始する。所定の認定要件をクリアした者は「学生セミマイスター」(修士課程・博士前期課程学生)として認定され、さらに2年間の活動を経て要件をクリアすると「学生マイスター」(博士課程・博士後期課程学生)に認定される。学生は共同利用研究設備の依頼分析や付き添い測定、メンテナンス等のサポート業務を通じて、高度な研究設備の操作技術の習得を目指している。
ナレッジワーカーの育成を重視
田村義彦総合技術部長・技術副総監は認定証授与式で、「単に機器を操作するだけでなく、装置の原理やデータの意味を理解し、自ら考え行動し、『知』から新しい価値を創出することのできる『ナレッジワーカー』としての力を養うことを重視している」とコメント。認定された学生に対して、知識や技術を深めるだけでなく、後輩への指導や技術継承にも取り組み、人と協力して研究を支える力を身につけることを期待していると述べた。
研究基盤の強化と人材育成を両立
岡山大学では「学生マイスター制度」と並んで「テクニカルリサーチャー(TR)」制度も運用しており、技術人材の養成を長年かけて実施している。同大学は令和5年度に文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択されており、特色のある研究強化やイノベーション創出の向上を戦略的に進めている。学生マイスター制度は研究基盤の強化等に資する取り組みの一環として位置づけられている。
制度の実績と今後の展開
岡山大学の「学生マイスター制度」は2016年度から実施しており、現在までに46人(昨年の段階で38人)の学生が活動してきた。今年度も修士課程・博士前期課程への進学が決まった学部4年生を対象に、研究に対する高いモチベーションを持ち、最先端の研究現場へ積極的に参画できる意欲ある学生を8月頃に募集する予定である。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000004043.000072793.html