お香は、おうち時間のよきパートナー。「香十『香皿』デザインコンテスト2023」
株式会社香十天薫堂、株式会社日本香堂ホールディングスが「香十『香皿』デザインコンテスト2023」を開催しています。最優秀賞には賞金20万円が贈られます。締切は2023年1月16日。年代を問わず親しむ人の増えているお香。そもそも「香皿」とは? そして、お香を使うのがますます楽しみになるようなデザインとはどのようなものなのか、見ていきましょう。
暮らしを豊かにする香皿
株式会社香十天薫堂と株式会社日本香堂ホールディングスが開催する「香皿」のデザインコンテストです。現代の暮らしのなかで、香りを楽しむための香皿を募っています。
香皿とは、お香をたいたときに出る灰を受けるお皿のこと。香立を組み合わせて使うものと、香皿自体にお香を立てる部分を備えたものがあります。香炉と違い、お香を立てる灰が不要なため、手軽に使えるところがポイントです。最近では、すぐれたデザインのものがたくさんあり、お香をたいていないときもオブジェのように飾って楽しむことができます。
本コンテストでは、スティック型(線香型)のお香用の香皿を募集しています。お香は、空間と気分をリフレッシュして、心にゆとりと潤いをもたらします。そんなお香との暮らしをさらに豊かに彩る香皿を、あなたの手でデザインしてみませんか。
お香に親しむ人、増えています
コロナ以前から、アロマなどの「香り」を生活に取り入れてきた人もいるでしょう。特にここ数年、香りのなかでも「お香」に親しむ人が増えてきたといいます。その理由を探ってみましょう。
植物から抽出した香料・精油を使うアロマに対し、お香は香木(伽羅、沈香、白檀などの木)や、漢方などで使われる植物を粉末にしたものを主な原料としています。アロマと同じような液体香料を混ぜることもあります。ライトな香りのものが多く、持続時間も短いアロマに比べ、火を使い煙の出るお香は、より長い時間、広範囲まで香るのが魅力です。
これまで、お香といえば、まず香袋や仏事に使うお線香などが思い浮かび、ちょっと特別なイメージを持っていた人も多いのではないでしょうか。しかし、コロナ禍でおうち時間が増えたこと、安らぎを求めるようになったことなどから、懐かしさや和の心地よさを感じるお香の香りに魅了される人が増えたようです。
現在、お香は専門店だけでなく、ライフスタイルやアパレル系ショップなどでも手に取れるほどに浸透してきています。各メーカーが販売しているお香の種類も豊富。それぞれが工夫を凝らし、気軽にトライしやすいものを多数取り揃えています。本コンテストを主催する香十と日本香道の商品ラインナップにも、たとえばこんなお香が……。
【おうち時間を楽しむお香「活力、元気、パワーアップ」5種類&香立付】
「おうち時間を楽しむ」がコンセプトのお香と香立のセットです。このセットには「活力、元気、パワーアップの時間」をテーマにした3種+スタッフのおすすめ2種、各5本が入っています。秋になって、気分が落ち込み気味というときに試してみては。おうち時間を楽しむお香シリーズには、ほかにもリラックスできそうな「心を浄化する時間」や、テレワークや勉強タイムにぴったりの「集中力アップ」などのセットがあります。
【お香 セントスケープ秋冬 Coffee&Chocolate スティック40本入】
それぞれの季節に合うお香を、期間限定で提案する「セントスケープ」シリーズ。今シーズンは、コーヒーや紅茶、ゆずなど、温かみのある飲み物にインスピレーションを得た香りのセットが発売されています。こちらの「Coffee&Chocolate」は、魅力的なカフェモカの香りです。お香なら、カフェインレス。お休み前のリラックスタイムにも楽しめますね。
これが香皿!? アイデア満載の入賞作品
最後に、これまでの入賞作品を紹介します。造形美や素材にもご注目ください!
【2018最優秀賞作品】
「雫」
下のふくらみにお香の灰を溜めておける香皿です。風で灰が飛ばされる心配がないので、安心して使えます。雫がゆっくりと下へ落ちていくイメージを形にしたそう。
【2019最優秀賞作品】
「Cliff」
スタイリッシュなたたずまいが目を惹きます。三角錐状の半透明ガラスは、見る角度によって色合いの変化を生みます。お香から上がる煙のような移ろい漂う趣を持たせた作品です。
【2020最優秀賞作品】
「minamo」
香立てと皿の足元にカットが施され、半透明になっています。足を高くしたことで、カット部分を通る光がテーブルに美しい影を落とします。水面にゆったりとした波が広がっていく様子をイメージした作品です。
【2021最優秀賞作品】
「うつろい」
背面の鉄板には、温度を感知すると色が変わる塗料が塗られています。その仕掛けが、お香が発する小さな熱を可視化します。時とともに移ろうその風景は、香りとともに、お香が燃え尽きるまでの限られた時間をより大切な記憶へと昇華させます。なにげなく過ぎていく日常が特別であることを知るデバイスとしての提案だそう。
「香皿」は、ただの受け皿としての機能だけでなく、自分のイメージなどを「香り」と共に表現できるプロダクトとしての可能性を秘めています。さて、あなたならどんなデザインでお香の時間を演出しますか?
本川かや
公募情報ライター。特に注目しているのは、文芸とアート系。作品や取材先の方の言葉に胸を震わせながら執筆している。藤井風さん、落語家の柳家緑太さんが好き。
出典:https://www.koju.co.jp/contest/
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