使い道
近ごろ公募をぱったりとお休みしており、この連載の更新も滞ってしまいました。
実は、久しぶりに資格取得に挑戦していたのです。
社会に出てから身に染みて資格の大切さに気付くもの。
資格取得を目指したきっかけは多々ありますが、コロナによる不景気も関係しています。
社会情勢だけではなく、企業や個人の抱える課題も浮き彫りになったこの数年間。
自分の打たれ弱さを突き付けられ、自分の持っているもの、持っていないものを改めて考えさせられる期間となりました。
そんな最中で作った川柳が、株式会社シー・ビー・ティ・ソリューションズ主催の「日本の資格・検定」川柳 2022で賞をいただいたのです。
LEC賞に入選した作品がこちら
「給付金 受験に回し 世を回し」
実はこの川柳を作った背景にはこんなこともありました。
ある日、子どもが山本有三の話を友人としてきたことをきっかけに、我が家で「米百俵」の話になりました。
この時初めて知った私のような方がいらっしゃるかもしれないので、拙筆ながら「米百俵」のあらすじを書かせていただきますと、このような内容です。
『戊辰戦争に敗れ貧しくなった長岡藩に、支藩である三根山藩から贈られた米百俵。
藩士たちは少しでも生活が楽になると喜んだが、長岡藩の大参事である小林虎三郎は百俵の米を分配せずに、売却して学校を建てることを決める。
「百俵の米も、食えばたちまちなくなるが、教育にあてれば明日の一万、百万俵となる」
と諭し、反対する藩士たちを説得して設立された学校には、藩士の子弟だけでなく町民や農民の子どもも入学を許可された。』
このように、生活や国が豊かになるために優先することは「教育や教養」であると描かれています。
また、同じ資源でも、得た人や使い道によって結果は大きく変わるという点も重要でしょう。
食べるものにも事欠く状況下で、踏みとどまって未来への投資をする。
そんな先を見越した判断をすることは難しいものですが、いかなる苦境に立っても、教育をおろそかにはできないという考え方に感銘を受けました。
そして、コロナ禍での給付金は米百俵に通じるものが少なからずあると感じたのです。
手元にある資源を一時のもので終わらせることなく、今でいう「持続可能」なものにするにはどうすればいいか。
豊かに見える日本でも教育格差が生まれるこの時代で、自分にできることは何かと考えたとき、まず自身が勉強をし続けなければならないとも感じました。
そんな様々な思いが絡み合った作品が入選したことを、嬉しく思います。
それにしても、資格取得のために公募を我慢して我慢して、今は反動で公募へのやる気が燃え盛っているところです。
これから挽回するぞー!