【芥川賞にノミネート!】職場のチャット通知に追いつめられた会社員の“不眠”アドベンチャー小説、八木詠美『アンチ・グッドモーニング』が第175回芥川賞候補作に選出!
太宰治賞受賞の『空芯手帳』、河合隼雄物語賞受賞の『休館日の彼女たち』に続く第3作が初の芥川賞ノミネート

デビュー作『空芯手帳』(筑摩書房)が世界26か国・地域で翻訳され、世界から注目を浴びる八木詠美による第3作『アンチ・グッドモーニング』が、第175回芥川龍之介賞(主催:公益財団法人日本文学振興会)の候補作に選出されました。第175回芥川賞・直木賞選考会は2026年7月15日(水)に行われ、各受賞作が決定します。
八木詠美『アンチ・グッドモーニング』は「文藝」2026年春季号に掲載、単行本は2026年6月29日に刊行予定です。
ポジティブ至上主義の現代社会に反逆する“不眠”アドベンチャー

主人公の女性会社員・野上は8か月ほど不眠に悩まされ、「眠れるなら死んでもいい」、そんな過激な言葉が飛び出すほど自分を失っています。
野上の働く会社は健康志向で、社員の「ウェルビーイング」を追求するため社内ルールが徹底されていて……。
ルール1 チャットは即レス
ルール2 スタンプは常にポジティブに!
ルール3 大切なのは批判よりも解決力!
唯一の休息の場であるはずの自宅では、優しい夫が「一緒に不眠を治していこう」と、丁寧な食事を押し付けてきたり、さらには癒やしのレンタルニワトリ「チャッピー」を借りてきたりします。しかし不眠は何も改善しません。
そんな中、会社のeラーニング動画上で出会った講師・出冬覚が画面越しに、ある契約を持ちかけます。「魂を少しいただければ、あなたを眠れるようにして差し上げましょう」――。
『アンチ・グッドモーニング』は、デビュー作『空芯手帳』で偽装妊娠という静かな嘘を、第2作『休館日の彼女たち』では閉ざされた美術館を舞台に心の避難所を描いた八木詠美による、現代を生きる会社員ならではの「苦悩あるある」が詰まった最新作。
自分を管理しようとする「ポジティブ」の包囲網に怒った女性が、漂白された現代社会から脱出を試みる“不眠”アドベンチャー長編です。ぜひご期待ください。
著者紹介

八木詠美(やぎ・えみ)
1988年、長野県生まれ。2020年「空芯手帳」で第36回太宰治賞を受賞し、デビュー。『空芯手帳』は26の国・地域での翻訳が進み、英訳版“Diary of a Void”はニューヨーク・タイムズやニューヨーカーが書評を載せ、ニューヨーク公共図書館が今年の収穫として取り上げるなど評価を得る。24年『休館日の彼女たち』で第12回河合隼雄物語賞を受賞。
書誌情報

書名: アンチ・グッドモーニング
著者: 八木詠美
仕様:46判/上製/184ページ
発売日:2026年6月29日
定価:1,870円(本体1,700円)
ISBN:978-4-309-03275-7
装丁:川名潤
書誌URL:
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309032757/
※電子書籍も近日中に発売予定です。
詳細は各電子書籍ストアにてご確認ください。
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