【CURATION⇄FAIR Tokyo】桃山時代の絵唐津、バルケンホール、三宅砂織、高木大地など展覧会の出展作品が決定。それぞれの展覧会の鑑賞のヒントもご紹介!
サテライト会場の展覧会詳細や、古墳時代の埴輪、ライアン・ガンダー、猪熊弦一郎など注目のアートフェア出品予定作品も一部発表
2025年2月1日(土)から2月24日(月・祝)、「CURATION⇄FAIR Tokyo」を開催いたします。
メイン会場となる<kudan house>では、3つの展覧会を同時に開催。遠藤水城氏、兼平彦太郎氏、岩田智哉氏の 3名がそれぞれの視点から、日本の近代化を表象する歴史的空間を舞台にキュレーションを行います。<ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町,ラグジュアリーコレクションホテル>では、サテライト会場として古美術と現代工芸作品の展覧会「Timeless」を開催し、<赤坂プリンス クラシックハウス>では、期間限定で蓮沼執太氏による音響構成と、五月女哲平氏による会場構成で2階のフロアの演出を行います。
2月22日(土)から3日間は、<kudan house>にてアートフェア「Art Kudan 2025」が開幕。日本のアートシーンを牽引する全21ギャラリーが出展し、昨年話題となった埴輪をはじめ、新しいコンセプチュアルアートの旗手として世界的に知られるライアン・ガンダーや、マティスの指導を受け、マーク・ロスコやジョン・ケージと交友があったという猪熊弦一郎など、国内外のアートシーンで注目されるアーティストの作品や、重要な作品が多数出品されます。
■メイン会場 <kudan house> 展覧会見どころ、注目作品
展覧会「美しさ、あいまいさ、時と場合に依る The Beautiful, the Ambiguous, and Itself」
出展予定:有元利夫、猪熊弦一郎、上前功夫、絵唐津 壺、大竹亮峯、風間サチコ、香月泰男、河井寛次郎、川端康成、小瀬村真美、関根直子、高木大地、辰野登恵子、鳥海青児、唐三彩万年壺、富田正宣、中屋敷智生、シュテファン・バルケンホール、藤島武二、ジョシュ・ブランド、松江泰治、三宅砂織、八木一夫、山口長男、李朝白磁壺 ほか
1.時間を往還する鑑賞体験
kudan houseの館内にさまざまな作品が至る所に展示されています。油絵、陶器、写真、彫刻などジャンルが異なるだけでなく、それらは唐の時代から現代まで、つまり古美術ー近代美術ー現代美術の作品たちが一堂に会しています。それにより、情報ではなく、作品の質感や色味、肌理などが十分に堪能できるような体験の豊かさが開かれています。複数の時間が共振し、美しさや曖昧さが、時と場合によって出現するような「感性的な出来事」をご鑑賞ください。
2.私たちの美術の支持体としての震災
会場であるkudan houseは関東大震災への応答として、堅牢な鉄筋コンクリート造りの建築として誕生しました。対照的に、会場内に構成された展示壁は完成途上であったり、少し壊れてしまっているような印象を与えます。これらはバラック的なものとして意図的に提示されています。繰り返される震災とそこからの復興という反復が私たちの美術の背景にあるのではないでしょうか。本展は、そのような日本固有の性格を美術の条件として、それぞれの作品の支持体として内包する設計になっています。
3.音と気配を含んだ美術鑑賞
通常、美術鑑賞は視覚に限定されたものと考えられています。しかし実際、私たちは視覚以外の感覚を常に働かせており、それらが互いに影響しあっていることを知っています。もし、展覧会場に音や振動、気配の要素が加えられると、美術体験はどのようなものに変化するのでしょうか。本展では音響構成に音楽家の蓮沼執太を招き、会場に響く音も展覧会の重要な要素となっています。目と耳を、共に大きく開きながら展覧会をお楽しみください。
展覧会「Pocket full of sparks それは小さいのに、とても大きい」
出展予定作家:青木陵子、モーリーン・ギャレース、ガブリエル・ハートリー、ケイト・ニュービー、杉戸洋、臼井良平 ほか
1.地下空間とアーティストたちのコラボレーション
アーティストたちが特徴あるkudan houseの地下空間に呼応し、本展に合わせた絵画、彫刻、映像、インスタレーションの展示を行います。
2.アーティストたちのアイディアやひらめき
作品のタネのような、小さいなかにも大きなアイディアや可能性の詰まった日々のドローイングやスケッチ、またそこから生まれた作品を紹介します。
3.昼夜で異なる表情を見せる展示空間
昼夜で趣きを変える地下空間で、それぞれの時間帯での異なる鑑賞体験をお楽しみいただきます。また、アーティストの試みによって、コンパクトな会場ならではの展示方法や鑑賞方法に取り組みます。
展覧会「ここに立つ(仮)」
出展予定作家:柏木崇吾、木藤遼太
1.「わたし」の身体のふたしかさ
会場のkudan houseは、スパニッシュの建築様式に日本的要素が取り入れられた「和」と「洋」が独特の形で融合した建築です。加えて、「内」と「外」が入り組む形で繋げられており、自らの身体がうまく空間の中に収まらず、どこか不思議な感覚に陥ります。このような母屋を取り囲む旧ガレージ・庭で行われる本展は、内と外を反転させる仮の空間へと転換することで、母屋内での身体感覚を揺るがすと同時に、私たちのいまいる場所に対する認識を相対化させることを目指します。
2.長いようで短い時間
旧ガレージの室内では、自ら形成した土の立体に種子を潜ませることで、時間の経過を通してその種子が発芽し植物が自生することで彫刻の全体像が変容していく柏木崇吾の作品が展示されます。室内空間を一つの風景として再構成することで、その変容から凝集した時間感覚を提示します。
3.遠いようで近い場所
一方母屋を取り囲む庭では、「外」であるはずの庭空間において、木藤遼太による「内」なる時間や感覚を意識させるサウンドが展開されます。鑑賞者は自身が立脚する場所・時間に対する感覚が瓦解し、遠く離れた場所や時間を想像することを願います。
<展示予定作品>
絵唐津 壺
シュテファン・バルケンホール「白いシャツの男」(C)︎Stephan Balkenhol, Courtesy of Tomio Koyama Gallery / Photo by Kenji Takahashi
三宅砂織「Untitled」
高木大地「Raindrops」Photo: Kei Okano
上前功夫「border / waves of moon 01」
富田正宣「掩蔽」
■サテライト会場1. <ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町,ラグジュアリーコレクションホテル> 展覧会見どころ
展覧会「Timeless」 出展予定作家:野口寛斉、塩見亮介、田中里姫 ほか
積層された街の歴史と豊かな自然、アートが融合された「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町,ラグジュアリーコレクションホテル」。その最上階に広がる眺望は、まるで息を呑む絵画の様です。
CURATION⇄FAIR Tokyoのサテライト展示「Timeless」では、「時代を越えて愛される美術品の選定と創造、そして、その美意識を次の世代に繋げること」をコンセプトに、古美術 柳の柳孝治氏と、KANEGAE<KOGEI Next>の鐘ヶ江英夫氏による古美術や工芸作品のプレゼンテーションを通して、ギャラリーの名を冠するに相応しいこの場の魅力を際立たせます。
美しい景色や芸術作品に心動かされる感覚に焦点をあてる田中里姫は、薄いガラスの研ぎ澄まされた緊張感と、柔らかな繊細さを兼ね備えた作品を通して、削ぎ落とされた彫刻物が起こす現代の借景でゲストをお迎えします。一方塩見亮介は、近い未来に想定される宇宙の資源開発競争に伴う軍事衝突の可能性に警鐘を鳴らし、防具であると同時に強さや権威を象徴する戦国時代の甲冑を掛け合わせ、美しい夜空を背景にこれからの時代の新たな倫理観を問いかけます。
是非ここでしか味わえない一時の展示をお楽しみください。
塩見亮介「月面甲冑白兎」
■サテライト会場2. <赤坂プリンス クラシックハウス> 展覧会見どころ
展覧会「共振、または1930」音響構成:蓮沼執太 会場構成:五月女哲平
赤坂プリンス クラシックハウスは、1930年に李王家東京邸として建てられました。1955年に赤坂プリンスホテルへと姿を変え、現在に至りますが、外観・内装から家具調度品に至るまで、当時の面影をそのまま現代へと伝えています。
本展は、音楽家・蓮沼執太と美術家・五月女哲平の二人による4日間限定の特殊な展覧会です。クラシックハウスの細部にまでわたる優美な空間の中に、二人は大胆な抽象性を導入します。蓮沼は音=空気の波を、五月女は色=光の波を会場内に構成します。それらは波長によって共振し、館内に新しい知覚の層が出現します。
優美な歴史的建造物とアーティストによる感性的な造形が響き合う、特別な「出来事」をぜひご体験ください。
■メイン会場 <kudan house> アートフェアの見どころ、注目作品
2月22日にkudan houseにて開幕するアートフェア「Art Kudan 2025」には、日本のアートシーンを牽引する全21ギャラリーが出展します。昨年大規模な展覧会で話題となった埴輪をはじめ、新しいコンセプチュアルアートの旗手として皮肉やユーモアの効いた作品で世界的に知られるライアン・ガンダーや、フランスでマティスの指導を受け、ニューヨークではマーク・ロスコやジョン・ケージと交友があったという猪熊弦一郎、国内外の美術館に作品が収蔵される橋本知成など、グローバルなアートシーンで注目される作品や、重要な作品の数々は必見です。
前原冬樹「一刻<赤絵皿に梅>」
ライアン・ガンダー「Aesthetics and ethics, looking good is just not enough」(C)Ryan Gander, Courtesy of Fondation d'entreprise Hermes and TARO NASU, Photo by Keizo Kioku
田島美加「Art d'Ameublement (Fa d'Ambu)」(C)Mika Tajima, Courtesy of TARO NASU, Photo by Charles Benton
埴輪 婦人像
橋本知成「Untitled」
出展ギャラリー:ANOMALY、HAGIWARA PROJECTS、ギャラリー広田美術、KANEGAE<KOGEI Next>、KAYOKOYUKI、KOKI ARTS、小山登美夫ギャラリー、ロンドンギャラリー、MA2Gallery、MISAKO & ROSEN、無人島プロダクション、中長小西、TARO NASU、Satoko Oe Contemporary、しぶや黒田陶苑、ギャラリー 志、瞬生画廊、東京画廊+BTAP、Wa.gallery、WAITINGROOM、古美術 柳
■パートナーホテル:ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町, ラグジュアリーコレクションホテルでコラボレーションスイーツ「Rouge Noir」を販売!
ヘッドパティシエの原口琢磨氏が青木野枝の作品を美術館で鑑賞し、点在するガラスの赤にインスピレーションを受け形にした「Rouge Noir」。ベリーを使用し、さっぱりとした甘さに仕上げたスイーツです。地上約180mからの美しい景色と共に、 環地中海料理レストラン「All-Day Dining OASIS GARDEN」でお楽しみいただけます。
CURATION⇄FAIR Tokyoの期間だけのアートとスイーツのコラボレーションを是非お楽しみください。
【販売期間】2月1日(土)~2月24日(月・祝) 15:30~22:00(L.O. 21:30)
【価 格】¥2,800(税込・サービス料15%別)
青木野枝コラボレーションスイーツ「Rouge Noir」イメージ
青木野枝「霧と山 2020-11」2020 (C)Noe Aoki 個人蔵
VIP Passの方にはご優待ステイプランをご用意。チケットをお持ちの全員にレストランでは10%優待に
CURATION⇄FAIR VIP Passをお持ちのお客様は、ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町, ラグジュアリーコレクションホテルを優待料金でご宿泊いただけます。
また、環地中海料理レストラン「All-Day Dining OASIS GARDEN」および、伝統の味をコンテンポラリーなテイストで提供するレストラン「WASHOKU 蒼天 SOUTEN」、2フロア吹き抜けの“浮揚感”漂うカクテルラウンジバー「Sky Gallery Lounge Levita」、オーセンティックバー「The Bar illumiid」では、CURATION⇄FAIRのチケットをお持ちの方全員に10%優待にてご飲食をお楽しみいただけます。
All-Day Dining OASIS GARDEN
■【1月27日まで】展覧会とアートフェアに入場できるお得なSet Passを販売。1月15日よりアートフェアの前売券販売開始!
<Set Pass>
展覧会とアートフェアに入場できるお得なチケットです。
※Set Passの当日販売はございません。
※Set Passの前売券は1月27日(月)までとなります。
<1月15日販売開始! Art Fair Ticket>
アートフェアの会期中いずれか1日にご入場いただけます。
※前売券は一般のみとなります。
※前売券の販売は2月21日(金)までとなります。
VIP PassやExhibition Ticketも販売中。詳しくはチケットサイトよりご覧ください。
https://curationfair.square.site/
■会場構成について
<展覧会・アートフェア会場> 一般非公開の「kudan house(九段ハウス)」
登録有形文化財である<旧山口萬吉邸>をリノベーションした会員制のビジネスイノベーション拠点。日本を代表する3人の建築家(内藤多仲氏、木子七郎氏、今井兼次氏)によって建てられたこの邸宅は、美しい曲線を施したデザインと鉄筋コンクリートの黎明期の代表作として、日本の歴史に名を刻む名建築です。普段は一般公開されていない重厚かつ繊細な佇まいの歴史的空間で、アーティストの創造性と対話し、新たなインスピレーションを得る、特別な「時間」をご体験ください。
<サテライト展覧会会場>
都心の5つ星ホテル「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町, ラグジュアリーコレクションホテル」
地上約180mから、都心の眺望とともに豊かな自然とアートを感じさせるデザインと、ラグジュアリーな空間が広がるプリンスホテルの最上級ホテルです。マリオット・インターナショナルの最上級ブランド「ラグジュアリーコレクション」に東京で唯一加盟。「フォーブス・トラベルガイド 2024」のホテル部門において、4年連続最高ランクの5つ星を獲得。自然光が降り注ぐ高層階に足を踏み入れた瞬間から、絶景とアートが融合した特別な空間が広がります。
※サテライト会場は入場無料となりますが混雑時には展示をご覧いただくまでお待ちいただく場合がございます。予めご了承ください。
<サテライト展覧会・レセプション会場> 歴史と浪漫を感じる「赤坂プリンス クラシックハウス」
赤坂・紀尾井町でひときわ美しい存在感を放つ洋館。1930年に旧李王家の邸宅として建設され、その後「赤坂プリンスホテル旧館」として長年多くの人に親しまれ、2011年に東京都指定有形文化財に指定されました。大規模な保存改修工事を経て、2016年に「赤坂プリンス クラシックハウス」として新たな歴史を歩みはじめました。
通常時は見ることができない2階の寝室や書斎・談話室などプライベートな暮らしの空間を軸に設計された同館で特別なひとときをお楽しみください。
※「赤坂プリンス クラシックハウス」展覧会のご入場にはCURATION⇄FAIR Tokyoのいずれかの入場券が必要になります。混雑時には展示をご覧いただくまでお待ちいただく場合がございます。予めご了承ください。
<トークプログラム会場> 歴史を護り未来を拓く「九段会館テラス」
1934年(昭和9年)に軍人会館として竣工し戦後は劇場、宿泊施設、宴会場として長く愛されてきた旧九段会館。その一部を保存・復原すると共に、解体部分に地上17階地下3階の新築棟を増築し、2019年には保存部分が登録有形文化財に登録されています。九段会館テラスでは、人々の心に刻まれた九段下の風景を守りながら、「健康」と「安心・安全」をテーマに新しい働き方を実現する次世代型オフィスを実現します。
【開催概要】
名称:CURATION⇄FAIR Tokyo
会期:2025年2月1日(土)~2月24日(月・祝)
会場:
・kudan house(東京都千代田区九段北1-15-9)
・ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町, ラグジュアリーコレクションホテル
(東京都千代田区紀尾井町1-2)
・赤坂プリンス クラシックハウス
(東京都千代田区紀尾井町1-2 東京ガーデンテラス紀尾井町内)
・九段会館テラス(東京都千代田区九段南1丁目6-5)
主催:ユニバーサルアドネットワーク株式会社、東邦レオ株式会社
特別協力:
協力:
オフィシャルホテルパートナー:
オフィシャルメディアパートナー:
制作協力:
WEB:https://curation-fair.com/
チケットサイト:https://curationfair.square.site/
<展覧会>
内容:古美術、近代、現代美術の企画展
会場および会期:
[メイン会場]
kudan house
2025年2月1日(土)~2月16日(日)10:00 - 19:00(最終入場 18:30)
※1月31日(金)は、プレス・関係者向けの特別内覧会を実施します。
[サテライト会場]
ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町, ラグジュアリーコレクションホテル 36階ロビー
2025年2月1日(土)~2月24日(月・祝)※宿泊者以外は10:00 - 19:00まで。
赤坂プリンス クラシックハウス
2025年2月4日(火)~2月7日(金)10:00 - 19:00(予定)
ロジスティクスパートナー:株式会社 帝国倉庫
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京【芸術文化魅力創出助成】
後援:千代田区
<アートフェア>
内容:コマーシャルギャラリー・美術商によるアートの見本市
会場:kudan house(東京都千代田区九段北1-15-9)
会期:2025年2月22日(土)~2月24日(月・祝) 10:00 - 18:00(最終入場17:30)
※2月21日(金)は、プレス・関係者向けの特別内覧会を実施します。
<トークプログラム>
内容:アーティスト、キュレーター、美術館関係者によるトークセッション
会場:九段会館テラス コンファレンス&バンケット 3F 301-杏(東京都千代田区九段南1丁目6-5)
会期:2025年2月8日(土)・2月9日(日)
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京【芸術文化魅力創出助成】
後援:千代田区
※1月15日時点
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