Kouboメルマガvol.180「キャラクターを分析して絶望しよう」 こんにちは。編集部の(友)です。 梅雨の時期となり、体調に影響が出ている人も 多いのではないでしょうか? 無理をせず、できそうな範囲のことをやって、 できたら自分を盛大に褒めつつ過ごしましょう。 さて、以前どこかでも書いたかもしれませんが、 私は毎日1キャラクターをノート1ページ分、 分析していた時期がありました。 よくある「キャラクターの履歴書を考えましょう」、 の延長で、 このキャラにとってこのキャラはこういう存在、 このキャラにはこう呼ばれてる、口調の特徴はこう、 長所と短所、魅力となるポイントは何かなどなど、 好き放題にそのキャラクターについて考え、 物語の登場人物をどうやって作ればいいのかを 毎日考えるように、自分に義務付けました。 これ、別に誰かに見せるわけでもなく、 自分が好きだなぁと思う漫画や映画や小説の中の キャラクターでやればいいので、 ただただ楽しくて、 しかも作品を見るときにも勉強的な目線を持てるので、 個人的にはとても楽しい勉強法でした。 (作品を一視聴者として楽しみたいときは 切り替えが必要ですが……) ところで、私はテニスの王子が、 とりわけミュージカルテニスの王子様が好きで、 20年近く通っています。 テニスの王子様は、 キャラクターや技が現実離れしていて、 私の世代では 「テニプリ(テニスの王子様の略称)が好き」 というと鼻で笑われるような風潮がありました。 かくいう私も鼻で笑っていた頃がありました。 それがなぜ、というといろいろありますが、 ミュージカルがはじまったことが大きいです。 話を戻すと、この、テニスの王子様、 キャラクターの分析をしていくと、 とんでもないのです。 あれこれ語ると長くなるのでひとつだけ。 なんと、 シルエットだけでキャラが誰だかわかるんです。 分かりやすくキャラクターによってシルエットが まったく違う作品もありますが、 テニスの王子様、 多少突拍子もないキャラもいますが、 基本みんなジャージです。 これは特にミュージカルがわかりやすくて、 生身の人間が演じても、 その立ち方はそのキャラしかしない、 同じ振り付けでもそのキャラならそう踊りそう、 というのが明確にあり、 そこまでキャラクターが個性を持っているって とんでもない原作だな!?と感じます。 全部でもう何人いるのかわかりませんが、 この前のライブには61人(61キャラ)が出ていました。 とんでもない。 キャラクター小説という括りがあるように、 いまやどれだけ魅力的なキャラクターを 生み出せるかはどんな作品を書(描)くにも 重要なポイント。 筆が乗らないときなど、ぜひ試してみてください。 (既存作品の凄さに気付いて 落ち込むこともあるのでご注意を) では、今回はこの辺で。 みなさま、今日も明日もあさっても、 素敵な公募・創作ライフを~!! ――INDEX――――――――― (1)メルマガ企画 編集部(友)の「とったるぞ、●●賞!」 (2)告知 季刊公募ガイド連載 中村航選「プロットだけ大賞」 第5回募集中! (3)告知 Koubo 文学フリマ初出展記念! 蔵出し! 公募ガイド特集バックナンバー読み放題 (4)おすすめ記事5選! 最近よく読まれている記事 TOP5 ――お知らせ――――――――― 【「公募ガイド2024年春号」発売中!】 ◎特集「仲間と仕事をよぶ! 小説ポートフォリオのススメ」 春号では、「小説ポートフォリオ」のつくり方を大特集! 誰もが「待ち」ではなく「発信」をしていく時代となったいま、 小説にもポートフォリオが必要かも!? 仲間がほしい人から仕事につなげたい人まで、 自分にぴったりの「小説ポートフォリオ」をつくる手引きを お届けします! さらに、スペシャルインタビューは、2本立て! 1人目は、「自ら発信する時代」のまさに先頭を行く、 『小説家になって億を稼ごう』の著者、小説家の松岡圭祐さん。 公募以外でプロになるにはどう自分を売り込むか、 デビューしてからの印税交渉などについても伺いました。 2人目は、MBSドラマ特区枠にて実写ドラマ化された 『シンデレラ・コンプレックス』の漫画原作者・井上里彩子さん。 実際に活用しているポートフォリオを拝見しながら、 今でも続けている売り込み方法を聞きました。 ◎連載 ・W選考委員版小説でもどうぞ 第8回選考会 高橋源一郎さん×中村文則さん 第9回募集開始 高橋源一郎さん×江國香織さん ・中村航選「プロットだけ大賞」 ・せきしろの自由律俳句添削 https://koubo.jp/magazine/latest ■X(旧Twitter):@kouboguide ■Instagram:@kouboguide_mama ////////////////////////////////// メルマガ企画 編集部(友)の「とったるぞ、●●賞!」 ////////////////////////////////// 第12回となる今回は、 賞を目指すみなさんの ①「もらってうれしかった感想・講評」を募集しました。 さらに今回も、 ②「お題とかどうでもいいから、ちょっと聞いてよ」 という、なんでもいいから聞いてほしい愚痴、自慢、ぼやきも可。 【ベスト回答】 ☆ ① 普段は短歌を作っています。 ちょっと挫折していた時があり小説家をめざそうかと、 ふと思い立ちました。 公募ガイドの小説講座をおためしで受けてみたら 「あなたの小説は内容はいまいちだけど、 文章のリズムがとてもよい」という講評。 その時「やっぱり私は短歌やろう!」という 決意がわいたのです。 結局小説の方は一回で終わりにしてしまいました。 小説の先生、まさか自分の講評がこんな形で 背中を押していたなんて 夢にも思っていないでしょうね。 カイセママ(51歳/静岡県) 創作をしていると、創作ジャンル自体を模索すること ありますよね。 私も、小説→シナリオ→戯曲→詩→小説…… と、自分はこれだ!というものを求めて模索しっぱなしです。 カイセママさんのように、誰かからの指摘で 「これだ……!」となれたのは 行動しているからこそできた体験だと思います。 また、自分の言葉が誰にどう届くかわからない、 というのも言葉を届けたい人間として グッとくるものがありました。 これからも素敵な短歌を生み出しつづけてください! 講座の受講も、ありがとうございました……! 【次点回答】 ☆ ② 入選するのはうれしいし、 ぜいたくな悩みかもしれないが、 ときどき自分では会心の出来だと思っていない作品が 入選することがある。 その作品が公表されると、非常に恥ずかしい。 これだったら落選にしてくれた方が よかったとさえ思う。 そんなこと、ありませんか。 どらまにあ(59歳/京都府) 自分が思う出来の良し悪しと 周囲の評価が食い違うこと、ありますよね。 思ってもみないときに評価される、は 私も経験があります。 これがウケるなら似たようなのを……と やってみると、今度はかすりもしない。 とはいえ、会心の出来と思っていなくても 応募するのは素晴らしいことだと思います。 その一歩を踏み出せない人は多いです。 ところで、どらまにあさん、 ↓【番外編】でメッセージが届いておりますので、 お見逃しなきよう。 ☆ ① 地方新聞が募集している創作童話に投稿を続けています。 採用されると編集部からコメントを求める電話が あるのですが、その時は 「選者が手直ししたいと言っているが良いか?」との 申し出がありました。 主人公の作り込みすぎたキャラがじゃまだとのこと。 ストーリーは良いのでボツにするのは惜しいとも。 後日新聞に掲載された手直し後のお話は、 するりと内容が入ってくる読みやすいものになっていました。 恥ずかしいやら、有り難いやら。 ちょっと薄めの黒歴史になっています。 宝田洋(60歳/福井県) 選者の手直し、とても勉強になりそうですね……! 自分の作品に固執しすぎず、 「するりと内容が入ってくる」と冷静に 手直しを受け止められるのも、採用されるレベルの方だから こそなんだろうなぁと感じます。 手を入れられたくない、元の方がよかった、と 頑なになってしまう人もきっといると思います。 ちょっと薄めの黒歴史、とのことですが、 なかなかできない素敵な体験ですね! 【番外編】 ☆ ① kouboメルマガ「とったるぞ、●●賞!」で 「悔しいとなった作品・人」の回で、 私の作品が取り上げられたことです。 このような場で作品についての感想を頂けたことに、 驚きと同時にこそばゆい思いでした。 投稿していただいた方、編集部の皆さんに感謝です。 稲葉智子(44歳/東京都) なんと……! こちらで最優秀賞をとられた稲葉さんですね! https://koubo.jp/article/9285 いつも投稿ありがとうございます。 偶然にも、今回↑【次点回答】で選ばせていただいた どらまにあさんが、複雑な気持ちになった経験として 以前投稿してくれた作品主からの投稿。 こういうこともあるんですね。 みんなで切磋琢磨できる場を、これからもお届けできたら と思っています! ■―――――――――― 次回の投稿企画は 編集部エビスの大喜利(第13回)です。 お題は 「嘘をついたら鼻が伸びてしまうおばさんに訪れた悲劇」。 ベストな投稿をいただいた方には ちょっとした粗品を進呈します。 ↓詳細はこちら https://koubo.jp/contest/242409 ////////////////////////////////// 季刊公募ガイド連載 中村航選「プロットだけ大賞」 第5回募集中! ///////////////////////////////// 小説のみならず児童書や作詞など 幅広い分野で活躍する 中村航さん選 「プロットだけ大賞」。 中村さんが物語のログラインを設定。 それをもとに「プロットだけ」をつくり、 応募してもらう企画です。 大賞作品は雑誌掲載&中村さんの講評アリ。 現在募集中の第5回のお題ログラインはこちら。 「過去から現代にタイムスリップしてきた 主人公が、現代での経験によって 元の時代で歴史に名前を残す話。」 締切は8月18日(日)。 奮ってご応募ください! ↓詳細はこちら https://koubo.jp/article/28150 //////////////////////////////////////// Koubo 文学フリマ初出展記念! 蔵出し! 公募ガイド特集バックナンバー読み放題 //////////////////////////////////////// 5月の「文学フリマ東京38」への初出店を記念し、 特集バックナンバー20号分読み放題のページを 開放中です! 文章の実践的な創作ハウツーから 出版社に頼らない本の出し方、 やる気が出ないときの対処法などメンタル的な面まで 幅広くカバーできる特集を集めています! 読み放題期間は7月8日まで。 ぜひこの機会にダウンロードして、 創作にお役立てください! ↓詳細はこちら https://koubo.jp/article/27754 //////////////////////////////////////// おすすめ記事5選! 最近よく読まれている記事 TOP5 //////////////////////////////////////// Kouboでは、公募情報のほかに 公募や創作に役立つ記事を多数発信中! いま現在、多くの人に読まれている記事TOP5を ご紹介します。 まだ読んでいない人は要チェックです! ◆第5位 こんなにある! 童話・児童文学 締切5-8月 2024年版 https://koubo.jp/article/27887 ◆第4位 詩を書こう①:超ビギナーのための詩作入門1 https://koubo.jp/article/23893 ◆第3位 第32回 高橋源一郎「小説でもどうぞ」 課題「選択」結果と講評 https://koubo.jp/article/28282 ◆第2位 これで解決! Word書式テンプレート【脚本・シナリオ編】 https://koubo.jp/article/16798 #メルマガバックナンバー ◆第1位 プロの登竜門文学賞 締切・発表スケジュール https://koubo.jp/article/25613
公募ガイド編集部(友)