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おウチde俳句大賞 その2

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作文・エッセイ
公募ママ

公募歴5年、入選回数は200以上。驚異の入選確率を誇る塩田友美子さんには、どんな秘密があるのだろう。読めば自分も入選できる!?

【前回までのお話】

第二回おウチde俳句大賞の表彰式に招待されました。俳句ど素人の自分が参加してよい式なのか!?という不安もありましたが、半ば開き直って参加することにしました。そこで私は予想をはるかに超える、めくるめく俳句の世界を垣間見ることになるのです――。

一番驚いたことは、なぜか参加者が知り合い同士ということ。

初対面のはずなのに和気あいあいとしているのはなぜ!?

そんな疑問でいっぱいの私に、同じテーブルのベテランさんたちが親切に教えてくださいました。

なぜみんな知り合いなのか聞いたところ、SNS上で交流をしているそうです。

組長(夏井先生の呼称)のブログや、SNS、大会での投稿作品を見て名前だけ知っている人もいれば、会ったことがある人もいるとのこと。

よく見ると俳句専用の名刺を持っている方がけっこういらっしゃるようで、名刺交換があちこちで行われていました。

昔から親しまれている俳句の世界も、今やSNSでつながるデジタルの時代だと痛感しました。

また、私が聞く限りほとんどの方が結社に入っていらっしゃるようでしたが、独学の方もいらっしゃいました。

皆さんがどのようなきっかけで俳句をはじめたか気になり聞いてみると、友人、家族にすすめられて始めた方や、夏井先生のテレビを見て始めたという方も!

始めて1、2年の方から長年の方もいて俳句歴は様々。

前回もこの会に呼ばれた方が数人いらっしゃり、俳句会の常連投稿者も多く参加していたそうです。

参加者は全員が入賞者ではなく、特別に表彰式にご招待されている方もいらっしゃいました。

初めは緊張していましたが、俳句に詳しくない私が疎外感を感じることなく、皆さん丁寧にお話してくださり、ぐんぐん吸収することがありました。

そしていざ表彰式。

昨年は表彰式がDVD化されましたが、今回はリモートでの参加者もいるためかユーチューブの生配信で進行されました。

主催者側のご挨拶があり、まずは各部門の優秀賞の発表。

リビング部門から始まったのですが、さっそく序盤で名前を呼んでいただきました!

その日初めてステージに上がる人となってしまった私!

何を話せばいいのか大混乱。

そもそも、表彰式の招待メールは、投稿した五句の中からどれかがノミネートされているという内容だったので、当日のサプライズ要素が大きいものでした。

本音を言えば「これが入賞したの!?」という感じです。

そして夏井先生の隣でマイクを渡されたのですが、あまりの感動で記憶がありません。

的外れなことを言っていたことだけは確かです!

ステージでは詠んだ時の気持ちをなんとかお伝えしたつもりですが、夏井先生がどのように詠んでくださったのか、肝心なことをお伺いできないまま……。

なにせいろいろ初めてだったもので、要領がわからなかったのです。

それにしても、進行していくにつれて、夏井先生が多くの参加者の名前を憶えていらっしゃるということに驚きました!

貴方はあの時のあの会で会ったとか、あの時こう話したとか、一つひとつを記憶なさっているのです。

また、2、3時間話し続けられる夏井先生のパワーにも圧倒されました。

その後、優秀賞の発表が終わり最優秀賞の発表に進んだ時に、私は初めて「気持ちの変化」を体験したのです。

つづく