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今年の夏休みは、ドナルド・キーン先生に触れよう。「ブルボン吉田記念財団 文学・平和アワード」

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もうすぐ夏休み。今年の夏は、日本文学研究者・ドナルド・キーン先生を通して、日本文学や文化、国際関係、平和について考えてみませんか。本公募は、小学生高学年~中学生の部、高校生の部、大学生・一般の部の3部門で開催中。締切は2024年9月17日で、最優秀賞受賞者には、それぞれ図書カードなどの副賞が贈呈されます。

キーン先生ってどんな人?

ドナルド・キーン先生は、日本文学や日本文化の素晴らしさを世界に広めた人です。2019年にその生涯を閉じるまで、日本文学の研究と作品の翻訳に力を尽くしました。

 

たくさんの日本文学が世界で認められるようになったのは、キーン先生の研究や活動のおかげだと言われています。そうした功績が認められ、キーン先生は海外出身の学術研究家として初めて「文化勲章」を受章。アメリカ生まれでありながら、日本文学研究の世界的権威と認められるまでの存在となった偉大な学者――それが、ドナルド・キーン先生なのです。

 

キーン先生をもっと知ろう。学年別・おすすめ図書はこちら

翻訳・編集した本も含めて、数多くの著作を残したキーン先生。ここでは「興味はあるけど、どれから読んだらいいかわからない!」とお悩みの学生さんに向けて、学年別・おすすめ書籍をご紹介していきますよ!

 

〈小学生~中学生向け〉

 
黄犬ダイアリー
チャーミングなキーン先生がいっぱいのエッセイ集。キーン先生の養子・誠己さんの視点から語られる先生の素顔に、親近感を覚えること、まちがいなし。

 

日本の美徳
僧侶でありながら、「源氏物語」にまつわる作品をたくさん残した作家、瀬戸内寂聴さんとキーン先生が、ともに96歳だった時に、古典やそれぞれの人生について語り合っている本です。

 

私が日本人になった理由 日本語に魅せられて
各界一流のプロの半生をインタビューで解き明かす人物ドキュメント番組「100年インタビュー」の放送内容を単行本化したものです。キーン先生がつむいだ珠玉の言葉の数々に、本書で触れてみませんか。

 

〈高校生向け〉

 

私説 ドナルド・キーン
キーン先生は日本語を操れるのに、なぜ英語で原稿を書いて、日本語へ翻訳させたのか。その背景について、翻訳を担当していた、キーン先生の40年来の友人・角地幸男さんがつづった本です。

 

このひとすじにつながりて 私の日本研究の道
日本語に出会った10代のころや、戦時中や京都留学のことなど、公私にわたって充実した40年代までを記した自伝です。本書は自著の中でもお気に入りで、先生はいつも手元に置いていたそう。

 

ドナルド・キーン わたしの日本語修行
筆者は、日本語教育学者である河路由佳さん。河路さんが、さまざまな人のインタビューを通して、キーン先生と日本語との出会いや、学習の過程などについて迫る1冊。

 
著書以外にも、キーン先生に触れる方法がある

本公募は、キーン先生の著書を読んで考えたことだけでなく、新潟県柏崎市にあるドナルド・キーン・センター柏崎を訪れて考えたこと、思ったことを綴った文章でも応募可能です。8月は、企画展「ドナルド・キーンと平和」が開催予定なので、興味のある人は夏休みを使って柏崎に足を運んでみましょう!

  

また、本公募は夏休みの宿題として、何か公募を探している学生のみなさんにもオススメです。規定字数はそれぞれ、小学生高学年~中学生の部1000~2000字、高校生の部2000~3000字、大学生・一般の部3000~4000字と比較的短め。たくさん書けるか不安な人も、ぜひ挑戦してみてくださいね。

  

「単なる読書感想文ではなく、キーン先生の思いや人となりなどを自分ごととして捉えられている作品を期待しております」と担当者の佐藤さん。キーン先生の言葉には、日本への愛と平和に対する思いがあふれています。今年の夏はキーン先生の心に触れながら、今改めて日本や社会、自分のことなどについて、さまざまな視点から考えてみてはいかがでしょうか。



 

作文・エッセイ
第2回ブルボン吉田記念財団文学・平和アワード
2024年09月17日(火) 締切
大学生・一般  最優秀賞:1名(100,000円)
WEB応募可 ご当地 初心者おすすめ
ライター
あみこ

三度の飯よりゲームが好きな公募情報ライター。ソシャゲのスタミナ消費に追われながら、最近公募に目覚めた娘のチャレンジを応援する日々を送っている。