耳で楽しむ新時代の読書体験 - オーディオブック大賞2024が映し出す多様な魅力
日本最大級のオーディオブック配信サービス「audiobook.jp」を運営するオトバンクが、「オーディオブック大賞2024」の受賞作品を発表した。この賞は、オーディオブック市場のさらなる発展と優れた作品の制作を奨励することを目的に2022年から開催されている、国内唯一のオーディオブックのアワードだ。
今年の大賞には、聴き放題部門で『成瀬は天下を取りにいく』、文芸部門で『汝、星のごとく』、ビジネス書部門で『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』が輝いた。これらの作品は、audiobook.jpユーザーの投票によって選ばれており、オーディオブックならではの魅力が高く評価されている。
特筆すべきは、今回新設された「法人版活用部門」だ。企業の人材育成やリスキリングでの音声活用の広がりを背景に、オーディオブックを革新的かつ効果的に活用している企業を表彰している。株式会社日立産業制御ソリューションズが自己啓発推進賞を、株式会社モスフードサービスが組織文化変化賞を、アルフレッサ株式会社がワークライフ・ラーニング賞を受賞した。
オーディオブックの魅力は、ユーザーの声からも明らかだ。「キャストの声や演出によって作品の魅力が倍増した」「分厚い本も音声なら聴き切れた」といったコメントが寄せられており、従来の読書体験とは異なる新たな楽しみ方が浸透していることがうかがえる。
さらに、オーディオブック大賞2024を記念して、全国30ヶ所以上の書店で「オーディオブック大賞2024フェア」が開催される。これは、オーディオブックを聴いたことで本への興味が高まり、書店にも足を運ぶユーザーが増えているという現象を反映したものだ。
オトバンク代表取締役社長の久保田裕也氏は、「本を読むも聴くも当たり前に選べる世の中になるよう、今後も様々な取り組みに挑戦しながらオーディオブックの普及を目指してまいります」と述べている。
オーディオブックは、スマートフォンやワイヤレスイヤホンの普及、サブスクリプションプランの導入などを背景に急速に広がりつつある。紙の本、電子書籍に続く「第3の書籍」として、多忙な現代人のライフスタイルに合わせた新しい読書体験を提供している。今回のオーディオブック大賞は、その多様な魅力と可能性を改めて示す機会となった。
出典:https://www.otobank.co.jp/audiobook-award