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冠文学賞を狙え! 獲って嬉しい、作家名を冠した文学賞まとめ!(4/4)

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早世するも歴史に残る作品を遺した 樋口一葉記念 やまなし文学賞

父親の出身地が山梨県という樋口一葉の生誕120年を記念し、1992年に設立された小説賞。一般部門は全国から応募可能です(青少年部門は県下の25歳以下が対象)。受賞作は賞金100万円に加え、作品集として刊行されます。樋口一葉といえば、この夏まで発行されていた旧五千円札の顔。『たけくらべ』『にごりえ』などの作品が高く評価されるものの、肺結核により24歳の若さで亡くなりました。

日本にSFを広めた人 福島正実記念SF童話賞

「S-Fマガジン」の初代編集長・福島正実は「SFの鬼」とも呼ばれた作家。現在の「ハヤカワSFシリーズ」の前身を立ち上げたり、日本SF作家クラブを創設したりと、福島なくして日本のSFは語れません。『夏への扉』ほか名作SFを執筆したほか、海外SF作品の翻訳も多く手がけました。本賞は、小学校3、4年生から高学年に向けた、SF要素のある童話作品を募集。大賞は出版も!

人間愛と正義感を育む童話を 小川未明文学賞

こちらも童話賞。「日本近代童話の父」「日本のアンデルセン」そして「児童文学界の三種の神器」と呼ばれた小川未明の出身地、新潟県上越市が主催しています。400字詰原稿用紙20枚〜30枚の短編部門(小学校低学年向けの作品)、60枚〜120枚の長編部門(高学年向けの作品)の2部門があり、部門を通じて選ばれた大賞は単行本として出版。賞金100万円が贈られます。

和田竜氏や土橋章宏氏など、気鋭の脚本家を輩出する賞 城戸賞

映画プロデューサーであり、松竹の黄金期を築いた城戸四郎の名を冠した脚本賞。スター俳優ではなく、監督を第一とする主義をかかげ、小津安二郎や山田洋次などの活躍を実現させた人です。城戸の「これからの日本映画の振興には、脚本の受けもつ責任が極めて大きい」という持論に基づき、映画の脚本を募集。本気でプロになりたい人は全力でぶつかりましょう。

脚本家といえばこの人。渡る世間は…… 橋田賞新人脚本賞

『おんな太閤記』『おしん』『渡る世間は鬼ばかり』など、誰もが知るドラマ・映画の脚本を手がけた橋田壽賀子。彼女が理事を務めた橋田文化財団が設立し、一般財団法人になった現在も主催する脚本賞です。これからの放送業界に貢献する新人の発掘を目的とした本賞は、プロを目指す人ならぜひ目指したいもの。1時間ドラマ部門と、短編ドラマ部門(15〜20分程度)の2部門あり!

いかがでしょうか。若い世代限定のものから、出身地域にそったもの、童話や脚本賞、プロへの道……。さまざまな冠文学賞が、先人たちの夢や期待を込めて運営されています。

 

毎年開催している公募がほとんどですが、テーマの変更や、募集要項の改訂がある場合も。気になる賞は前年からチェックして、時間をかけて挑みたいものです。