Idemitsu Art Award 2024、グランプリは笹本明日香氏の『アクセス』に決定!応募734名から53作品を選出
出光興産が主催する若手アーティスト支援の美術賞「Idemitsu Art Award 2024」で、笹本明日香氏の作品『アクセス』がグランプリに選出された。40歳以下の若手作家を対象とした同賞には、過去最多となる734名から922点の応募があり、厳正な審査の結果、受賞7作品と入選46作品が決定した。
グランプリを受賞した笹本氏の『アクセス』は、キャンバスへのコラージュ技法で制作された作品。作家は「新しい時間や現象が常に発生していく速い流れの中での喪失感」を、世界を「膨大な規模のデータベース」として捉え表現した。グランプリには賞金300万円が贈られる。
審査は、埼玉県立近代美術館の大浦周氏ら4名の審査員が多角的な視点から実施。グランプリのほか、各審査員賞4点と学生特別賞2点が選出された。受賞・入選作品は12月11日から23日まで、国立新美術館で開催される「Idemitsu Art Award展 2024」で展示される。
1956年に「シェル美術賞」として創設された同賞は今年で53回目。出光興産は文化・芸術支援を企業市民活動の柱の一つと位置づけ、次世代のアーティスト育成に取り組んでいる。