文芸公募ニュース 11.8更新 文芸トレンド
永井荷風新人賞創設
市川市は、市制施行90周年事業の一環として、永井荷風文学賞、永井荷風新人賞を創設すると発表した。共催は、永井荷風が初代編集主幹を務めた三田文学会。今月には詳細が発表される模様。
永井荷風文学賞は既刊を対象とし、永井荷風新人賞は未発表作品が対象。
三田文学会では現在、第30回三田文學新人賞を募集中だが、こちらは永井荷風新人賞に統合される。
そのため、2024年10月末の締切を、2025年5月末に変更し、すでに応募している人については修正を認めると言う。
また、応募を取り消して返送を希望する場合は、速やかにご返送するので同編集部までメールで連絡をとのこと。
詳細はこちら。
第15回山田風太郎賞、蝉谷めぐ実 『万両役者の扇』に
KADOKAWAが主催する第15回山田風太郎賞は、蝉谷めぐ実著『万両役者の扇』(新潮社)に決まった。
選考委員は、朝井まかて、恩田陸、貴志祐介、筒井康隆、夢枕獏の5氏(筒井康隆氏は欠席)。
山田風太郎賞は、前年9月1日から当年8月31日までに刊行された小説を対象とする。過去には今村翔吾、米澤穂信、小川哲らが受賞しており、直木賞一歩前の賞とも言われている。
第30回中山義秀文学賞、荒山徹『風と雅の帝』に
第30回中山義秀文学賞は、荒山徹「風と雅の帝」に決まった。
中山義秀文学賞は、主催は中山義秀顕彰会、共催は白河市、白河市教育委員会、中山義秀記念文学館。前年4月1日から当年3月31日までに刊行された、日本の歴史を素材とした文学作品(歴史・時代小説)の中から、もっとも優れた作品に与えられる。受賞者には賞金100万円のほか、白河産米1俵、白河だるまが贈られる。
過去には、澤田瞳子、朝井まかて、西條奈加、伊東潤、木下昌輝、蝉谷めぐ実らが受賞している。
第12回野村胡堂文学賞、武内涼『厳島』に
第12回野村
主催は一般社団法人日本作家クラブ、協賛はファミリーマート。
日本作家クラブは、野村胡堂が初代会長となって設立された「捕物作家クラブ」を前身とする。野村胡堂文学賞は、同クラブが胡堂を顕彰する目的で設立。胡堂に匹敵するような時代・歴史小説を選出し、栄誉を讃えている。
歴代受賞者には、木下昌輝、今村翔吾、蝉谷めぐ実らがいる。