公募/コンテスト/コンペ情報なら「Koubo」

文芸公募ニュース 10.11更新 文学賞発表情報

タグ
小説・シナリオ
公募ニュース
文芸公募ニュース

毎月第2・第4金曜日更新の「文芸公募ニュース」の10.11分更新です。


文学賞は年度末の3/31に締め切るものがけっこうあるのですが、それらがこの秋、どどっと発表になりました。新しい才能が次々と生まれています。既存の作家もうかうかしていられませんね。

プロの登竜門文学賞 締切・発表スケジュール
エッセイ公募 締切・発表スケジュール

文学賞発表情報

第56回新潮新人賞

応募総数は2,855編。上田岳弘、大澤信亮、小山田浩子、金原ひとみ、又吉直樹の5氏の選考により、以下のように受賞作が決まった。

受賞作
「ダンス」竹中優子
著者略歴 1982年生まれ。早稲田大学第一文学部卒。角川短歌賞、現代短歌新人賞、現代詩手帖賞の受賞歴がある。

「さびしさは一個の廃墟」仁科れん
著者略歴 1994年東京都生まれ。オックスフォード大学PPEコース卒。東京大学大学院総合文化研究科に在籍。

詳細はこちら(https://www.shinchosha.co.jp/prizes/shinjinsho/)


文学賞では受賞者が二人ということもよくありますが、やはりライバル意識があるんでしょうね。どっちが先に単行本を出すかとか、どっちが先に売れるかとか。競い合って二人とも大成してほしいですね。

第11回新潮ミステリー大賞

応募総数は172編。貴志祐介、道尾秀介、湊かなえの3氏の選考により、下記のように受賞作が決まった。

受賞作
「悪徳を喰らう」二礼にれ いつき
著者略歴 1997年宮城県生まれ。システムエンジニア。東京都在住。

詳細はこちら (https://www.shinchosha.co.jp/prizes/mystery/)


新潮ミステリー大賞は、日本推理サスペンス大賞、新潮ミステリー倶楽部賞、ホラーサスペンス大賞が統合されて誕生。一條次郎、結城真一郎、荻堂顕など気鋭の新人を発掘しています。

第61回文藝賞

応募総数2111編。小川哲、角田光代、町田康、村田沙耶香の4氏の選考により、以下のように受賞作が決定した。

入選作
「光のそこで白くねむる」待川まちかわ さじ
著者略歴 1993年徳島県生まれ、滋賀県育ち。北海道在住。31歳。

「ハイパーたいくつ」松田いりの
著者略歴 1991年、静岡県生まれ。東京都在住。32歳。

詳細はこちら (https://www.kawade.co.jp/np/bungei.html)


応募数2000編超えってすごい。規定枚数は100枚~400枚ですが、純文学の長編ってプロでも大変ですよね。受賞作は「光のそこで白くねむる」が150枚、「光のそこで白くねむる」は129枚で、内容と枚数が合っていれば、目いっぱい400枚書かなくていいとわかります。

第48回すばる文学賞

応募総数1132編。第1次予選通過69編、第2次予選通過2編、第3次予選通過10編、最終候補5編と絞り、奥泉光、金原ひとみ、川上未映子、岸本佐知子、田中慎弥の5氏の選考により、下記のように受賞作が決まった。

受賞作
あぶくの子」樋口六華りっか
著者略歴 2007年茨城県生まれ。

佳作
「ダンスはへんなほうがいい」新崎瞳
著者略歴 1994年東京都生まれ。

詳細はこちら (https://subaru.shueisha.co.jp/bungakusho/history/)


受賞者の一人、樋口六華さんは2007年生まれ。17歳ですか。受賞コメントに「もう死んでやるとか、小学生のときはマジで思ってました」とあります。なんだか王道の純文学という感じがします。

第37回小説すばる新人賞

朝井リョウ、五木寛之、北方謙三、辻村深月、宮部みゆき、村山由佳の5氏の選考により、下記のように受賞作が決まった。

受賞作
「グッナイ・ナタリー・クローバー」須藤アンナ
著者略歴 2001年東京都生まれ。

詳細はこちら (https://shuppan-4sho.shueisha.co.jp/award.html?3)


エンタメ小説の登竜門と言えば「小すば」ですね。応募数も相当あったと思い、応募数を調べましたが。現在、調査中です。

第104回オール讀物歴史時代小説新人賞

応募総数は783編。安部龍太郎、門井慶喜、畠中恵の3氏の選考により、下記のように受賞者が決まった。

受賞作
「佐吉の秩序」和泉久史

詳細はこちら (https://www.bunshun.co.jp/mag/ooruyomimono/prize.html)


オール讀物新人賞があり、オール讀物推理小説新人賞が新設され、この二つが統合されてオール讀物新人賞となり、さらに第101回からオール讀物歴史時代小説新人賞になって4年。歴史時代小説に特化した貴重な文学賞となっています。

第23回『このミステリーがすごい!』大賞

応募総数403編。第1次選考(21作品通過)、第2次選考(7作品通過)を経て、大森望、 香山二三郎、瀧井朝世の3氏の選考により、下記のように受賞作が決まった。
賞金は、大賞1200万円、文庫グランプリ200万円(均等に分配)。

大賞
「謎の香りはパン屋から」土屋うさぎ

文庫グランプリ
「一次元の挿し木(仮)」松下龍之介
「どうせそろそろ死ぬんだし(仮)」香坂鮪

詳細はこちら (https://konomys.jp/information/win-vol_23)


賞金1200万円は、公募文学賞では最高外。さらに文庫グランプリまであります。それでも応募数は400編台。ミステリーは普通の小説が書ける人の中の一部の人しか応募できないジャンルという気がします。

文芸公募ニュースバックナンバー
2024.10.11更新 発表:第56回新潮新人賞、第61回文藝賞、第48回すばる文学賞、ほか
2024.9.27更新 発表:第18回島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞、ほか
2024.9.13更新 発表:第12回ハヤカワSFコンテスト、ほか
2024.8.23更新 発表:第14回アガサ・クリスティー賞、ほか
2024.8.9更新 発表:第3回警察小説新人賞、第36回労働者文学賞2024、ほか
2024.7.26更新 発表:第15回創元SF短編賞、第7回田畑実戯曲賞、ほか
2024.7.12更新 発表:第45回小説推理新人賞、第9回カクヨムWEB小説コンテスト、ほか
2024.6.28更新 発表:メフィスト賞2024年下半期座談会、第14回集英社みらい文庫大賞、ほか
2024.6.14更新 発表:第44回横溝正史賞ミステリ&ホラー大賞、第31回松本清張賞、ほか
2024.5.24更新 発表:第70回江戸川乱歩賞、第1回有吉佐和子文学賞、ほか
2024.5.10更新 発表:第23回女による女のためのR-18文学賞、第40回太宰治賞、ほか
2024.4.26更新 発表:第11回日経・星新一賞、第67回群像新人文学賞、ほか
2024.4.12更新 発表:第18回小説現代長編新人賞、第129回文學界新人賞、ほか

  1. 1
  2. 2