Look 第14回 「受けてよかった人間ドック」体験記コンクール
人間ドックという非日常
そこで得た気づきをを形に
第14回からは規定字数が800字~1200字となり、ハードルが低くなった。初心者もより挑戦しやすくなった本賞について、日本人間ドック健診協会の吉川さんに、執筆のヒントなどをうかがった。
「受けてよかった!」
の声を多くの人に届けたい
主に、人間ドック健診の普及・啓発活動を行っています。ほかには、健診機関の質の向上を図ったり、関連企業やメーカーと健診機関との橋渡しを担ったりしながら、社会福祉の充実に貢献しています。
実はコンテストの開催前から、健診の受診をすすめた患者さんから「健康に気を使うようになった」「病気を早期発見できた」など、「人間ドックを受診してよかった」という声が直接先生方に寄せられていたんです。
このような「受けてよかった!」というリアルな感想や体験談をコンテストという形で集めて発信することで、人間ドックの受診や健康について考える機会を増やすことにつながるのではないかと考えました。
「健診で時短のヒントを得た」
も立派な感想
各受賞作品はもちろんですが、私が「面白いな」と感じたのは、初めて受けた人間ドックの印象について書かれた作品です。「人間ドックって、こんなにいろいろな人が関わっていたんだ」「なんて人間ドックって効率的なのだろう」など、ご自身の体のことというよりかは、受診時におぼえた驚きをストレートに表現されていました。
また、健診のシステマティックな側面を取り上げて「時短テクニックとして取り入れたい」というような、ユニークなアプローチの作品もありましたね。
そうなんですよ。「健診で病気が見つかった」「人間ドックをきっかけに食生活を見直した」というようなエピソードももちろんですが、こういうまったく別の視点からの体験エピソードも個人的には面白いと思います。
とくに初めて人間ドックを受ける方というのは、知らなかったことやびっくりすることなど、いろいろな発見があると思います。「おそるおそる行ってみたけど、意外と怖くなかった」や「健診のスタッフとこんな話をした」など、健診結果とは関係のないエピソードから、ご自身の健康のことや健診の大切さにつなげていただいてもOKです。ぜひ素直な気持ちで書いて送っていただきたいですね。
人間ドックという
“身近な非日常”で気づくことを
応募総数のうちの約1割が該当すると思います。過去にはご家族のことを題材にした高校生の作品が最優秀賞を受賞したこともありますね。
プライバシー保護の観点から、自身以外の体験談で書くのは難しいと考える方がいらっしゃるかもしれません。しかし、受診の背景や見つかった病名など、具体的な事柄についてはあくまできっかけとして軽く触れていただく程度で大丈夫です。
身近な人の体験からあなた自身が何を考えたのか、どんなことを思ったのかをメインにして書いていただければと思います。
ご自身の年齢や環境、受診した施設などによっても、人間ドックへの感じ方は変わると思います。ぜひ、あなただけの体験談を本コンクールにお寄せください。また、人間ドックを受診したことがない方は、これを機に一度受診してみませんか。そして、一生に一度しかない、初めての人間ドックでどんな感想を抱いたか、作品にして教えていただけるとうれしいです。
普段は仕事や家事、育児に追われているからこそ、人間ドックという“非日常”のなかで気づくこと、頭にふと浮かぶことなどがあるかもしれません。第14回から規定字数が800字~1200字となり、挑戦しやすくなりました。人間ドックを受けた方も、そうでない方も気軽にご参加いただければと思います。
がテーマもあり!
「そろそろ受けなければ」という気持ちがあるなら、今こそ人間ドックに申し込もう。エッセイのネタになるだけでなく、健康状態のチェックもできて一石二鳥だ。なお、健診施設は日本人間ドック健診協会のページから検索できる。
自分のこととして考える
自分自身が体験したことではなくても、受診結果に驚く家族の姿を見たり、健診時に病気が見つかった知人の話を聞いたりしたのはあなた自身のはず。その時、あなたがどのように彼らと向き合ったのか、何を思ったのかを書こう。
800字は意外と短い
400字詰原稿用紙2枚分と考えると長く感じるが、X(旧Twitter)のポストで換算すれば約6ポスト分。普段からSNSを日記代わりにしている人なら、あっという間に書ける分量だろう。まずはSNSにアップするつもりでメモに気持ちをまとめてみよう。
参考にしてみよう
本作の筆者は、家族4人全員ががんに罹患したという経験を持つ。20~30代の子どもに見つかったがんの話や、原発の異なるがんを2度経験した夫の話など、家族それぞれの体験が鮮明につづられている。「早期発見に勝るものはない」。さまざまながんを乗り越えた一家からの痛切なメッセージには説得力が感じられた。
不妊治療がうまくいかない夫婦の夫の目線から書かれた作品。病気の発覚から手術成功までの感情の機微が丁寧に描かれている。最終的に赤ちゃんを授かったというエピソードが評価された。
年に1度必ず受けている人間ドックでがんが発見された父親の体験談を、中学生の目線からつづった作品。自分のためだけでなく、自分の周りにいる大切な人を悲しませないために受診してほしいという強い思いを感じる。
賞 | 最優秀作品賞(1点)……賞金30万円 優秀作品賞(1点)…… 賞金10万円 日本人間ドック・予防医療学会賞(1点)……賞金10万円 健保連賞(1点)……健康関連商品 |
応募規定 | WEBの場合は800字以上1,200字以内。郵送の場合は400字詰めA4版原稿用紙で2枚以上3枚以内。 |
応募方法 | WEBまたは郵送で応募。 |
締切 | 2025年1月31日(金) |
発表 | 2025年7月中旬 |
応募要項の詳細は公式サイトを
ご確認ください。