星座の物語が紐解く古代文明の秘密!ギリシア神話研究ムックが登場
天文関連プロダクツの開発会社、株式会社アストロアーツが、ギリシア神話を多角的に考察するムック「星のギリシア神話研究 星座を彩る物語と文化 ~エーゲ海の風~」を発売した。本書は、月刊「星ナビ」で不定期連載されていた「エーゲ海の風」の総まとめとなっており、星座神話を中心に、その成立過程や当時の社会、文化などを幅広く紹介している。
著者の早水勉氏は、星食観測・研究をライフワークとする天文学者で、古代ギリシアの天文学史にも造詣が深い。日本天文学会天文功労賞や国際表彰「ホーマー・ダボール賞」を受賞するなど、その功績は広く認められている。
本書の特徴は、豊富なカラー写真と図版を用いて、古代ギリシアの息吹を感じさせる点だ。モノクロ中心だった雑誌連載と異なり、鮮やかな視覚資料が読者を古代の世界へと誘う。また、物語の背景を広く俯瞰することで、星座神話の舞台をより深く理解できるよう工夫されている。
内容は、メソポタミアから始まり古代ギリシアに広まった星座の歴史、神々や英雄たちの物語、古代オリンピックの起源、さらには現代の88星座制定までの歴史など、多岐にわたる。例えば、アフロディーテやオリオンといった有名な神話の裏側や、古代ギリシアの彫刻家たちが追求した肉体美の世界など、興味深いトピックが満載だ。
本書は、プラネタリウムや星座の本でギリシア神話に触れたことのある読者にとって、その知識をさらに深める絶好の機会となるだろう。およそ3000年前の人々が星空に描いた壮大な群像劇と、そのバックグラウンドを探る旅に出発する準備は整った。
「星のギリシア神話研究 星座を彩る物語と文化 ~エーゲ海の風~」は、A4変型判、カラー208ページで、価格は2,800円(税込)。2024年12月17日に発売され、電子版も近日配信予定とのことだ。星座や神話、古代文明に興味がある方はもちろん、歴史や文化の深層に迫りたい読者にもおすすめの一冊となっている。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000081353.html