名古屋鉄道（名鉄）が、初開催となる「生成AI大賞2024」においてグランプリを受賞した。この快挙の背景には、同社が推進する革新的な生成AIプロジェクトがあった。

「生成AI大賞2024」は、日経ビジネスとGenerative AI Japanが共同で開催する新設のアワードだ。139件もの応募の中から、名鉄の取り組みが最高位に輝いたことは、業界内外から大きな注目を集めている。

名鉄グループは、経営ビジョンスローガン「名鉄×WAO!（メイテツワオ！）」のもと、顧客に驚きと感動を提供することを目指している。その一環として展開されているのが、今回受賞の対象となった生成AIプロジェクトだ。

このプロジェクトの特徴は、3段階の活用レベルを設定し、グループ全体で効果的に生成AIを導入している点にある。デジタル推進部が中心となり、各レベルに応じたツール整備と活用支援を実施。特に注目すべきは、RAG（検索拡張生成）技術を活用したツールの展開だ。これにより、実務担当者が生成AIの有効性を実感し、サービス向上に直結する活用事例が次々と生まれている。

名鉄の担当者は「生成AIをはじめとしたデジタルの力を通してお客さまにWAO!をお届けすることができるよう、これからも生成AIの進化に負けないスピードで取り組みを進めてまいります」と意気込みを語った。

今回の受賞は、名鉄グループが単なる交通事業者の枠を超え、テクノロジー活用の最前線に立つ企業へと進化していることを示している。今後、生成AIを活用した新たなサービスや顧客体験の創出に、業界の注目が集まることは間違いないだろう。

名鉄の挑戦は、伝統的な産業がいかにして最新技術を取り入れ、革新を遂げていくかという、ビジネス界全体にとって貴重な事例となりそうだ。「名鉄×WAO!」の合言葉のもと、同社がこれからどのような驚きと感動を私たちにもたらすのか、今後の展開が楽しみである。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000286.000089084.html