瀬尾まいこが明かす!書店の魅力と裏側、笑いと感動のエッセイ集が登場
本屋大賞受賞作家・瀬尾まいこが、書店の世界をユーモアたっぷりに綴ったエッセイ集『そんなときは書店にどうぞ』が2024年12月20日に刊行される。全国の書店を巡る中で出会った面白エピソードや、映画化された『夜明けのすべて』の撮影秘話など、読者を笑いと感動の渦に巻き込む全25編が収録されている。
本書には、編集者との戸惑いながらの書店巡りや、本屋大賞受賞後の華やかな日々、俳優の松村北斗や上白石萌音との交流、三宅唱監督との対談など、瀬尾ならではの視点で描かれた貴重なエピソードが満載だ。さらに、吉川英治文学新人賞受賞作『幸福な食卓』の後日譚を描いた書き下ろし短編小説も収録されており、瀬尾ファンにはたまらない一冊となっている。
瀬尾は本書について「できるだけたくさんの書店さんに行きたい。私が元気をもらうだけでなく、書店員さんに少しでも恩返しをすることができないか。そんな思いでこの本を書きました」と語っており、読者と書店員の双方に笑顔をもたらすことを願っている。
注目すべきは、瀬尾が本作の著者印税の受け取りを辞退し、その分を経営に苦しむ書店への支援に回すよう希望したことだ。出版社の水鈴社はこの想いを受け、本作の書店マージンを50パーセントに設定。この試みが書店文化の支えとなることが期待されている。
1974年大阪府生まれの瀬尾まいこは、2001年に「卵の緒」で坊っちゃん文学賞大賞を受賞してデビュー。『幸福な食卓』『戸村飯店 青春100連発』『そして、バトンは渡された』など数々の受賞作を生み出し、最新作『夜明けのすべて』は映画化されベルリン国際映画祭にも出品された。
『そんなときは書店にどうぞ』は、四六判並製カバー装、208頁、定価1,760円(税込)。本を愛する全ての人に、書店の魅力を再発見させてくれる一冊となりそうだ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000084197.html