色彩の世界に新たな光を当てる一冊が、読者の心を虜にしている。東京書籍から2022年8月に発売された『色の名前と言葉の辞典 888』が好評を博し、このたび3刷が決定した。本書は、色や言葉を扱うすべての人にとって宝庫となる一冊だ。

本辞典の魅力は、なんといってもその網羅性にある。JIS規格の269色を含む全888色を系統別に収録し、それぞれの色に込められた物語や由来を丁寧に解説している。A5変形の横長判型を採用し、使いやすさにも配慮。さらに、全色にCMYK数値を表示することで、微妙な色の差異を数値で楽しむことができる。

本書の監修を務めたのは、色彩のエキスパートとして知られる桜井輝子氏。東京カラーズ株式会社代表取締役であり、日本色彩学会正会員でもある桜井氏の深い知見が、本書の価値をさらに高めている。

内容は12の章に分かれており、赤・ピンク系から始まり、橙、黄、緑、青、紫、茶、白、灰、黒、金銀銅系と続き、最後にテーマ別の色の名前を紹介している。各色のページには、色イメージが湧くワンポイントのイラストも添えられ、読者を飽きさせない工夫が施されている。

本書の特筆すべき点は、単なる色彩辞典にとどまらない、その多面的な魅力だ。小説や歌詞、台詞、キャラクター設定、商品名など、創作活動に携わる人々にとって貴重な参考書となるだけでなく、色彩に興味を持つ一般読者にとっても、眺めているだけで楽しく、癒される一冊となっている。

さらに、巻末には「グループ別カラーネーム」「言語別・色の言葉」「色にまつわるイディオム」などの特別コンテンツも収録。これらの情報は、読者の世界観や表現力を豊かにする貴重な資料となるだろう。

『色の名前と言葉の辞典 888』は、定価2,640円（税込）。320ページに及ぶボリュームで、色彩の世界に没頭したい人々にとって、まさに至宝と呼べる一冊だ。色彩に関心のある方はもちろん、クリエイティブな仕事に携わる人々、そして日常生活に彩りを加えたいすべての人におすすめの一冊となっている。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000140.000115774.html