2024年、和風大河ファンタジーの金字塔として注目を集めた「八咫烏シリーズ」。その勢いは2025年も衰えることを知らない。株式会社文藝春秋は、2025年のお正月広告に阿部智里氏の「八咫烏シリーズ」を起用したことを発表した。この広告は、読売、朝日、毎日、日経、産経をはじめとする主要紙面に掲載される。

「八咫烏シリーズ」は、累計240万部を突破する人気シリーズだ。2024年は同シリーズにとって飛躍の年となった。3月には阿部智里氏が吉川英治文庫賞を史上最年少で受賞。4月からはNHK総合でアニメ「烏は主を選ばない」の放送が開始され、10月からはEテレでの再放送も決定した。さらに12月には、電子書店auブックパスの年間ランキングで小説部門1位を獲得するなど、その人気は留まるところを知らない。

阿部智里氏は1991年生まれの新進気鋭の作家だ。早稲田大学在学中の2012年、わずか20歳でデビュー作『烏に単は似合わない』を発表し、松本清張賞を史上最年少で受賞した。「八咫烏シリーズ」は、日本神話に登場する三本足の伝説の烏、八咫烏を題材にした和風ファンタジー。人間の姿に変身できる八咫烏一族が、異世界・山内を舞台に繰り広げる壮大な物語は、読者を魅了し続けている。

auブックパスの年間ランキングで1位を獲得した際、阿部氏は「読者の皆様、関係各所の皆様、本当にありがとうございます！」と感謝の言葉を述べた。さらに「2025年も良い物語をお届けすべく全力を尽くして参ります」と意気込みを語っており、新刊の刊行も予定されているという。

「八咫烏シリーズ」の魅力は、平安王朝風の優美な描写と、日嗣の御子・若宮や側仕えの少年・雪哉といった魅力的なキャラクター、そして周到に仕掛けられた謎にある。日本神話に通じる壮大な世界観が、多くの読者を虜にしているのだ。

2025年、文藝春秋のお正月広告に起用されたことで、「八咫烏シリーズ」の更なる飛躍が期待される。和風ファンタジーの新たな金字塔として、その名を歴史に刻むことになるだろう。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000586.000043732.html