「月と蛙」の画家が快挙!Idemitsu Art Award 2024オーディエンス賞に輝く秘密とは
出光興産株式会社が主催する「Idemitsu Art Award展 2024」で、来場者の投票により決定される「オーディエンス賞」の栄冠に輝いたのは、小山内愛美氏の作品『しあわせの系譜-Frontier-』だ。国立新美術館で開催された本展には6,073名の来場者が訪れ、3,233名の投票により、53作品の中から小山内氏の作品が選ばれた。
小山内氏は1988年生まれの秋田県在住の画家で、20歳でデビューして以来、「月と蛙」をテーマに活動を続けている。今回の受賞作品『しあわせの系譜-Frontier-』は、150×150cmの円盤パネルに箔や岩絵具を用いて描かれた作品だ。コロナ禍で足元に目を向けた際に見つけた、シロツメグサの中で輝く蛙や虫たちの生命力を、時代や国境を超えて伝えたいという思いが込められている。
受賞の喜びを語る小山内氏は、「ご来場いただいた皆様の心を捉えたこの様な賞を頂けまして、画家として大変嬉しく光栄に思います」と述べている。関西出身で現在は秋田県在住という経歴を持つ小山内氏は、出光興産との縁を感じながら今回の公募展に挑戦したという。
小山内氏の作品は、独特の視点と技法で注目を集めている。大きな円は満月の中を覗くようなイメージで自然界を表現し、仮額を外すと見る角度によって側面も楽しめるという工夫が施されている。これまでにも全国の百貨店での個展開催や、河北美術展での受賞、さらには日本酒ラベルのコラボレーションなど、多彩な活動を展開してきた。
出光興産は「文化・芸術」を企業市民活動の軸の一つと位置付けており、今後も若手アーティストの創造と挑戦、成長を支援していく方針だ。Idemitsu Art Awardは、次世代の美術界を担う才能の発掘と育成に貢献する重要な取り組みとして注目されている。
小山内氏は「今後も作家として一生涯をかけ、人の心に残るような…特に蛙を主題とした自然界の生命力の息衝きを描き続けます」と決意を新たにしている。彼女の作品が多くの人々の心を捉えた背景には、日常の中に潜む小さな生命の輝きを丁寧に描き出す独自の視点があるのかもしれない。今後の活躍にも期待が高まる。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000546.000023740.html