文壇を揺るがす新星が再び登場した。デビュー作で異例の15万部を突破した夏木志朋氏の最新作『Nの逸脱』が、1月22日に株式会社ポプラ社から刊行される。本作は、平凡な日常から突如"逸脱"していく3人の人物を描いた短編集だ。

夏木氏は2019年、ポプラ社小説新人賞を受賞し、デビュー作『ニキ』（文庫版タイトル『二木先生』）で一躍注目を集めた。約4年ぶりとなる今回の新作は、現代社会に潜む危うさを鋭く描き出し、読者の心を揺さぶる衝撃のエンタテインメントとして期待を集めている。

『Nの逸脱』は、「場違いな客」「スタンドプレイ」「占い師B」の3編で構成されている。爬虫類ショップのアルバイト、精神的に追い詰められた高校教師、そして占い師とその弟子。一見普通に見える彼らの内側に潜む歪みが、予想外の展開を引き起こしていく。

本作の魅力は、誰もが陥る可能性のある危うさを描き出す夏木氏の筆力にある。読者は自らの倫理観が揺さぶられる体験をしながら、ページをめくる手が止まらなくなるだろう。

発売前から各界著名人からの熱い応援の声が相次いでいる。作家の桐野夏生氏や黒川博行氏をはじめ、声優の斉藤壮馬氏、お笑い芸人の永野氏など、多彩な顔ぶれが本作を絶賛。さらに、出版社の垣根を越えて他社の編集者たちからも異例の称賛コメントが寄せられている。

PHP研究所の善如寺眞由香氏は「『普通』の線引きはどこなのか？読むほどに倫理観が揺さぶられて、ページを捲る手が止まりませんでした」と評し、文藝春秋の黒岩里奈氏は「自分の歪さに振り回され、もがきながら生きる。恐ろしくて、滑稽で、愛おしい彼らに会えて嬉しかった」とコメントしている。

『Nの逸脱』は、1月22日の発売と同時に書店に並ぶ。定価は1,760円（税込）。現代社会の闇を鋭く切り取り、読者の心に深く刻まれる一冊となりそうだ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000948.000031579.html