教育現場に革命を!子どもたちの「きらめき」を捉える画期的な取り組みが最優秀賞に輝く
教育界に新たな風を吹き込む画期的な取り組みが高く評価された。学事出版株式会社が主催する第22回学事出版教育文化賞で、元兵庫県芦屋市立打出浜小学校の永田守氏による実践「児童の自尊感情を育む学校づくりをめざして」が最優秀賞を受賞した。
この取り組みは、子どもたちの日常に潜む「きらめき言動」を教職員が積極的に見つけ、価値づけ、発信するというものだ。永田氏は「目の前で起きた『無形文化財』を『有形文化財』にする」と表現し、これが子どもたちと教職員の「共同作品」であり「物語」になると語る。
今回の教育文化賞には過去最多となる111本の応募があり、激戦を制しての受賞となった。選考委員には学習院大学の秋田喜代美教授や読売新聞東京本社の村井正美地方部長らが名を連ねており、教育界の第一線で活躍する専門家たちが厳正な審査を行った。
優秀賞には、福井県坂井市立平章小学校の川端康誉氏による「Agencyを育む教科教育の在り方の探究」が選ばれた。この実践では、児童が自ら学び、行動する力を育むことを目指し、授業スタイルの多様化や年間計画の共同作成などを行っている。
さらに今回から新設された雑誌賞では、「学校事務」賞と「月刊生徒指導」賞が授与された。「学校事務」賞を受賞した武井大輔氏は、ソーシャルワークの視点を学校事務に取り入れる革新的なアプローチを提案。「月刊生徒指導」賞の高田保則氏は、Googleクラスルームを活用したSNSの疑似体験による情報モラル教育の実践を報告している。
これらの受賞論文は、学事出版が刊行する教育専門誌に掲載される予定だ。教育関係者にとって、現場の最前線で生まれた優れた実践から学ぶ貴重な機会となるだろう。
学事出版教育文化賞は2003年の創設以来、全国の教育実践を幅広く募集し、優れた取り組みを顕彰してきた。今回の受賞作は、子どもたちの自尊感情やAgencyの育成、情報モラル教育など、現代の教育課題に正面から取り組む意欲的な実践ばかりだ。
教育現場は「ブラック」と言われることもあるが、こうした熱心な教育者たちの存在が、子どもたちの未来を明るく照らしている。次回の第23回募集は2025年6月頃から開始予定とのこと。教育に携わる人々の更なる挑戦に、今から期待が高まる。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000048.000083442.html