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81歳の「光の魔術師」が挑む、偏光板アートの新境地!足立区発の技術が世界を変える

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報道発表
島崎勝信氏。後ろの絵は自画像「32歳の俺」(プレスリリースより)

グラフィックデザイナーから「光の魔術師」へと転身を遂げた島崎勝信氏(81)が、偏光板アートの世界に新たな風を吹き込んでいる。足立区の企業、有限会社プリントアートの代表を務める島崎氏は、40年にわたる偏光板との付き合いを通じて、科学とアートの境界を超えた独自の世界を生み出してきた。

偏光板との出会いは、島崎氏の人生を大きく変えるきっかけとなった。当初はマジックミラーの演出効果のために使用しようとしたが、思いもよらない色彩効果を発見。この偶然の発見が、島崎氏を偏光板アートの世界へと導いた。

島崎氏の作品は、一見すると無色透明だが、偏光板を通して見ると鮮やかな色彩を放つ。角度を変えると色が変化し、静止画が動き出すような錯覚さえ起こす。この独創的なアートは1995年の東京都発明展で東京都知事賞を受賞し、1997年には特許も取得。しかし、島崎氏はこの特許を自ら放棄し、技術を広く普及させることを選んだ。

偏光板の特性を活かした製品開発にも取り組み、覗き見防止PCディスプレイ加工「ミラーレン®」を開発。液晶画面から偏光板を剥がすことで、専用メガネをかけた本人にしか画面が見えない仕組みを実現した。この技術は、テレワークの増加に伴う情報セキュリティ対策として注目を集めている。

島崎氏の偏光板アートは、日本科学技術館をはじめ全国の科学館で展示されており、子どもたちに科学の面白さを伝える役割も果たしている。「なぜ?」という気持ちを持ってもらうことで、光の性質や科学への興味を喚起している。

「足立ブランド」の一角を担う島崎氏は、今後も新たな挑戦を続ける。「これから作る作品」が常に最高の作品だと語る姿勢に、81歳になった今も衰えない創造への情熱が感じられる。

有限会社プリントアートは、2025年2月12日から14日まで東京ビッグサイトで開催される「第99回東京インターナショナル ギフト・ショー」に出展予定。偏光板アートの魅力を多くの人々に伝える機会となりそうだ。

科学とアートの融合、そして情報セキュリティへの応用。島崎氏が切り開いた偏光板の新たな可能性は、私たちの生活や社会に新たな価値をもたらす可能性を秘めている。足立区発の技術が、世界を変える日も近いかもしれない。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000089.000136487.html