「博覧会の時代」を彩った高島屋の美術染織品、一堂に集結!世界を魅了した日本の手仕事を再発見
高島屋史料館が、リニューアルオープン5周年を記念して特別展「EXPO 博覧会の時代」を開催する。19世紀後半、世界各国が科学や芸術を競い合った「博覧会の時代」に、高島屋が国内外の博覧会へ出品した美術染織品を一堂に集めた貴重な機会だ。
展示される作品は、画工が下絵を描き、職人が染織技術を駆使して絵画を表現した「美術染織品」と呼ばれるもの。刺繍やビロード友禅などの技法を用いた精緻で美しい作品群は、当時のヨーロッパで「ジャポニスム」の流行を巻き起こすほどの評価を得た。
本展では、高島屋史料館所蔵品のほか、京都国立近代美術館、清水三年坂美術館所蔵の作品など、50点余りが展示される。会期は3部に分かれ、展示作品の入れ替えが行われる。第I部(3月8日〜4月28日)、第II部(5月3日〜6月23日)、第III部(6月28日〜8月18日)と、それぞれ異なる作品群を楽しむことができる。
見どころの一つは、セントルイス万国博覧会で受賞した際の賞状と賞牌。また、竹内栖鳳の原画による刺繍作品「雪中蒼鷹図」や、波や虎を題材にした大迫力の作品群も必見だ。これらの作品を通じて、かつて世界を魅了した日本の卓越した手仕事の技を再発見できるだろう。
展覧会に合わせて、講演会やギャラリートークなどのイベントも開催される。4月13日には「万博と刺繍―麗しき刺繍絵画の世界」、6月8日には「博覧会と高島屋―世界を舞台に美術で競う!」と題した講演会が予定されている。
入館料は無料。火曜日と水曜日が休館日となっているので、訪れる際は注意が必要だ。また、併催として「タカシマヤ文化基金35周年」特集展示も行われる。
「博覧会の時代」に花開いた日本の美術工芸の粋を、現代に蘇らせる本展。世界を魅了した日本の美と技を、ぜひこの機会に体感してほしい。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000943.000069859.html