若手美術家の登竜門!第2回絹谷幸二芸術賞、大賞・奨励賞の受賞者が決定
40歳以下の才能ある美術作家を表彰する「第2回絹谷幸二芸術賞」の授賞式が2月12日、東京都台東区の日本芸術院で開催された。大賞には川田知志さん、奨励賞には弓指寛治さんが選出され、若手アーティストの登竜門として注目を集めている。
大賞を受賞した川田知志さん(1987年大阪府生まれ)は、日本の都市近郊の均質化した風景を大規模な壁画で表現する気鋭の作家だ。現在、東京都現代美術館で開催中の「MOTアニュアル2024 こうふくのしま」展にも出展しており、その才能が高く評価されている。
一方、奨励賞に輝いた弓指寛治さん(1986年三重県生まれ)は、社会や歴史のタブーとされる出来事に焦点を当てた作品で知られる。各地の芸術祭で幅広く活躍し、独自の視点と表現力で注目を集めている。
絹谷幸二芸術賞は、日本を代表する洋画家で文化勲章受章者の絹谷幸二氏の「次代を担う新進アーティストを応援したい」という思いから2023年に創設された。全国の美術関係者からの推薦を受けた作家の中から、絹谷氏を含む3名の選考委員が厳正な審査を行った。
授賞式では、受賞者に賞状と賞金(大賞100万円、奨励賞50万円)、副賞の画材が贈呈された。さらに、大賞を受賞した川田さんには、研修のための海外渡航費も支援されることとなった。
この賞の創設により、若手アーティストたちにとって新たな挑戦の場が生まれた。今後、受賞者たちの活躍が日本の美術界に新風を吹き込むことが期待される。美術ファンはもちろん、若手アーティストの発掘に関心のある方々にとっても、今後の絹谷幸二芸術賞の動向から目が離せないだろう。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001872.000022608.html