「複数形の身体」展:3人のアーティストが挑む、現代の身体表現の新境地


トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)が、注目のアーティスト支援プログラム「ACT (Artists Contemporary TOKAS)」の第7回展を開催する。2025年2月22日から3月23日まで、TOKASの本郷会場で行われる本展のテーマは「複数形の身体」だ。
今回は、敷地理、庄司朝美、マリオン・パケットという3名のアーティストが登場。彼らは、それぞれ独自の視点から現代における身体のあり方やその可能性を探求し、観る者の感性を刺激する作品を披露する。
敷地理は、言葉以前のコミュニケーションとしてのダンスを通じて、他者との間に生まれる感覚を探究。能の演目「井筒」にインスパイアされたパフォーマティブなインスタレーションで、身体の複数性に迫る。
庄司朝美は、自身の身体を通して探る世界を絵画空間に落とし込む。半透明のアクリル板やキャンバスを使用した直感的な作品群は、鑑賞者と作者の身体を行き来するような独特の体験を生み出す。
マリオン・パケットは、公共空間と私的空間の境界を曖昧にする作品で知られる。今回は生物の生態系を支える「菌糸体」からインスピレーションを得た大型インスタレーションを展開し、集合的身体の概念を表現する。
展覧会期間中は、各アーティストによるパフォーマンスも随時開催。オープニング・トークでは3名のアーティストが登壇し、作品に込めた思いを語る予定だ。
デジタル技術の進化や医療の発展により、私たちの「身体」の概念は大きく変容している。本展は、そんな現代社会における身体の多様性と可能性を、アートを通じて探求する貴重な機会となるだろう。芸術愛好家はもちろん、身体表現に興味のある方にもおすすめの展覧会だ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000769.000038211.html