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大阪の学生が制作、茨木市の50年を描くドキュメンタリーが世界へ!インド国際映画祭で上映決定

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報道発表
ドキュメンタリー『声の水溜まり』(プレスリリースより)

大阪府茨木市にある追手門学院大学の学生たちが制作したドキュメンタリー映画『声の水溜まり』が、インドで開催される国際映画祭に選出された。この作品は、1970年の大阪万博から2025年の大阪・関西万博までの約50年間における茨木市の変遷と、そこに暮らす人々の記憶を描いたものだ。

『声の水溜まり』は、追手門学院大学社会学部の林勇気教授が担当する「コミュニケーション表現特論」の授業で制作された。学生たちが企画から脚本、撮影、編集まで全てを手がけ、地元住民や市職員へのインタビュー、街の変遷を捉えた写真、現在の街並みの映像などを通じて、茨木市の半世紀にわたる歩みを丁寧に紡いでいる。

本作品は、「第13回チェンナイ国際ドキュメンタリー短編映画祭2025」の国際ドキュメンタリー部門に選出された。数百作品の中から選ばれた26作品のうちの1本であり、2025年2月24日にインド・チェンナイで上映される予定だ。

映画では、大学生活を通じて初めて茨木市とつながった学生が、街の歴史を辿る中で「ふるさと」としての意識を持ち始める過程も描かれている。特に注目されているのは、万博を機に開発された阪急茨木市駅前の「ソシオビル」の建て替えや、長年市民に親しまれてきたオークシアターの閉館、そして2023年にオープンした文化・子育て複合施設「おにクル」など、街の象徴的な施設の変遷だ。

この作品は、失われゆくものと新たに生まれるもの、そして時代を超えて残り続けるものを巧みに描き出している。2025年の大阪・関西万博を目前に控え、茨木市の過去と未来を見つめ直す貴重な機会となっている。

国際映画祭での上映は、地方都市の歴史と変容を描いた日本の学生作品が世界に認められた証といえるだろう。この快挙は、若い世代の視点から地域の歴史を掘り下げることの重要性を示すとともに、日本の地方都市の魅力を世界に発信する絶好の機会となりそうだ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000383.000034112.html