鹿島アントラーズの本拠地が芸術の聖地に!? 巨大壁画が彩る「カシマ・アート・プロジェクト」始動
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サッカーの聖地として知られる茨城県の鹿島スタジアムが、アートの力で新たな魅力を放つ。鹿島アントラーズと地域のまちづくり会社KX、アートプロデュース会社DARTが手を組み、「カシマ・アート・プロジェクト(KAAP)」を立ち上げた。このプロジェクトは、鹿行地域の魅力をアートの力で発信し、新しいカルチャーやコミュニティの創出を目指している。
KAAPの第一弾として、現代アーティスト藤元明氏が手がける大規模な壁画作品「Perpetual Energy#02」の制作が始まった。県立カシマサッカースタジアムの外壁に、幅54m、高さ6mにも及ぶこの作品は、「エネルギーの永久機関」をコンセプトに、躍動感あふれる色彩で観る者を魅了する。完成は2025年2月22日の鹿島アントラーズのホーム開幕戦に合わせて予定されており、サッカーファンだけでなく、アート愛好家の注目も集めそうだ。
さらに、KAAPは地域の特色を活かしたユニークなプロジェクトも計画している。鹿行地域の海岸に漂着したゴミを活用し、タワー型彫刻作品「Babel of the Ocean」をスタジアムに制作する予定だ。この取り組みでは、アーティストが地域に滞在しながら制作を行う「アーティスト・イン・レジデンス」方式を採用。地域住民との交流を通じて、独創的な作品が生み出されることが期待される。
KAAPの目指すところは、単なるアート作品の展示にとどまらない。フットボールの聖地として知られる鹿行地域に、現代アートという新たな魅力を付加し、地域全体の活性化を図ることが狙いだ。アートを通じた感動や驚き、対話や出会いが、持続可能な多様なライフスタイルを生み出す触媒となることを期待している。
このプロジェクトは、鹿島スタジアムを起点に周辺市街地へと展開していく計画だ。国内外の多彩なアーティストや、行政、企業、団体との協働により、まち全体に彩りを加え、新たな地域の魅力を発信していく。KAAPは、アートの力で地域を変える可能性を秘めた、注目すべきプロジェクトと言えるだろう。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000116.000087317.html