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【図書館司書が語る】童話公募志望なら知っておきたい これからの童話、どうなる?

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どうなる? 童話の未来

新しい作品を創るために、童話の変遷も少しおさらいしておきましょう。

明治時代に本格的に始まった童話創作。芥川龍之介の『蜘蛛の糸』なども掲載された『赤い鳥』(大正7年創刊の児童雑誌)は、子どもの文学を良質なものへ高め、多くの名作を発信。そして1950年代は、『いやいやえん』『ながいながいペンギンの話』『ちいさいモモちゃん』など新しい作品が続々登場しました。80年代は、「シリーズもの」が目立ちます。ストーリーが予測できるので、幼い読者に安心感を与えてくれます。90年代以降は、森絵都、ひこ・田中のように高学年向け作品を書いていた作家による幼年童話も出版されるなど、さまざまな可能性を広げています。

赤い鳥1年生 蜘蛛の糸 いやいやえん ながいながいペンギンの話 モモちゃんとアカネちゃんの本

今後さらに、さまざまなアプローチで進化するであろう童話の世界。多様化の時代、子どもたちひとりひとりの状況に寄り添える物語が求められていくのではないでしょうか。

*東京・上野の国際子ども図書館では、童話の変遷が展示されている部屋もあるので、ぜひ参考に!

国立国会図書館国際子ども図書館

書を捨てて、町に出よう!

創作に悩んだときは、子どもウォッチングがおすすめ。図書館、書店、電車の中などで本を読んでいる子どもからは、人気本の傾向がわかります。子どもたちの会話や遊びには、創作のヒントがあふれています。

今の子どもたちがどんな生活をしているのか、どんなことに興味をもっているのか、どんな本を読んでいるのか・・・肌で感じれば、きっと彼らが読みたい物語が自然と浮かんでくるはず。子どもたちにとって一生の友となるような、ワクワクがいっぱいの物語を届けましょう!

 

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