小学5年生の感動作!『介護の花子さん』読書感想文が鳥取県知事賞を受賞


学研ホールディングスのグループ会社、株式会社Gakkenが発行する『介護の花子さん』の読書感想文が、「第43回とっとり読書絵てがみ・感想文コンクール」で最高の栄誉を獲得した。鳥取大学附属小学校5年生の河﨑聖良さんが書いた感想文が、見事に鳥取県知事賞を受賞したのだ。
『介護の花子さん』は、人気作家あさばみゆき氏による連作短編集で、2024年9月に発売された。実際のサービス付き高齢者向け住宅への取材をもとに描かれた本作は、コミカルな描写を交えながらも、介護の現場で働く人々のリアルな姿を鮮やかに描き出している。
河﨑さんは受賞コメントで、「介護をしている人や、ひいおばあちゃんに気持ちを伝えたいと思いながら書きました」と語った。彼女の感想文は、介護という難しいテーマを、小学生ならではの視点で捉え、深い共感を呼んだようだ。
本作の主人公・花子は22歳。就職活動に苦戦する中、サ高住「ふぁんホーム」に就職するが、介護の世界の厳しさに直面する。しかし、個性豊かな入居者や先輩スタッフとの関わりを通じて、花子の心境は少しずつ変化していく。
著者のあさばみゆき氏は、児童文学やライトノベルなど幅広いジャンルで活躍する作家だ。本作では、介護という重いテーマを、軽やかな筆致で描きつつ、人の生活を支える難しさや命に向き合う際の葛藤など、深い洞察も織り交ぜている。
『介護の花子さん』は、介護の現場を知るだけでなく、人生の様々な局面で直面する「ケア」について考えさせられる一冊だ。河﨑さんの感想文が評価されたように、本作は幅広い年齢層に響く力を持っている。介護や高齢化社会に関心のある方はもちろん、人間関係や生き方について考えたい方にもおすすめの一冊と言えるだろう。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000007464.000002535.html