旅好き必見!駅を舞台にした6つの物語が詰まった文庫本『駅と旅』が登場


駅を舞台にした6つの短編小説を収録したアンソロジー『駅と旅』が、創元文芸文庫から刊行された。砂村かいり、朝倉宏景、君嶋彼方、松崎有理、額賀澪、鳥山まことという6名の実力派作家が、それぞれの視点で駅と旅にまつわる物語を紡ぎ出している。
本書は、日常と非日常の境界線に立つ「駅」という特別な場所を舞台に、さまざまなドラマを展開させる。実在の駅が登場し、旅の途中や目的地で繰り広げられる人々の物語は、読者の心に深く響くものばかりだ。
収録作品は、失われた恋人を追って「湖に浮かぶ駅」を訪れる物語や、高校時代の想いを胸に再び西へ向かう青春譚、北海道を舞台にした家族の物語、東京駅を擬人化した奇想天外な作品、ソウルでの逃避行を描いたラブストーリー、そして青いタイルに導かれる家族の絆を描いた作品など、多彩なラインナップとなっている。
駅は私たちの日常生活に欠かせない存在でありながら、旅立ちや帰還、出会いと別れの舞台にもなる不思議な場所だ。本書は、そんな駅の持つ魅力を存分に引き出し、読者を旅の非日常へと誘う。
新しい季節を迎え、新たな一歩を踏み出そうとしている人にとって、この本は心強い味方となるだろう。期待に胸を膨らませる人も、不安を抱える人も、この6つの物語から何かしらのきらめきを見出せるはずだ。
『駅と旅』は文庫判で全324ページ。価格は858円(税込)となっている。装画は早川世詩男氏、装幀はアルビレオが手がけた。旅好きの方はもちろん、日常に小さな冒険を求める読者にもおすすめの一冊だ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000181.000009527.html