世界が熱狂!柚木麻子『BUTTER』が英国推理作家協会賞にノミネート、累計75万部突破の快挙


日本発の小説が世界中で大反響を呼んでいる。柚木麻子さんの長編小説『BUTTER』が、権威ある英国推理作家協会賞(ダガー賞)翻訳小説部門のロングリストにノミネートされたのだ。この作品は、日本国内だけでなく海外でも大きな注目を集め、全世界累計75万部を突破する大ベストセラーとなっている。
『BUTTER』は、男性優位社会への適応やルッキズム、過度な労働など、現代社会の問題に鋭くメスを入れる社会派小説だ。主人公の梶井真奈子が、男性たちの財産を奪い殺害した容疑で逮捕されるところから物語は始まる。週刊誌記者の町田里佳が梶井と面会を重ねるうちに、自身の内面や外見が変化していく様子が描かれ、読者を引き込んでいく。
海外での評価も非常に高く、イギリスでは刊行から約1年で28万部を超える売り上げを記録。大手書店チェーンWaterstonesの「2024年今年の1冊」に選ばれるなど、日本小説への関心が急速に高まっている。現在では35か国で翻訳が決定しており、各国で話題を呼んでいる。
著者の柚木麻子さんは、この反響を受けて世界各国を訪れている。昨年10月にはイギリス6都市を巡るオーサーズツアーに招かれ、今年はインド、香港の文学祭に参加。5月にはオーストラリアとニュージーランドを訪問予定だ。
海外の出版関係者からも絶賛の声が寄せられている。イングリッシュ・エージェンシーの代表取締役社長Hamish Macaskill氏は、「文化や言葉の枠を超える感情的な真実味が読者の人間としての本質的な部分に訴えかける」と評している。
『BUTTER』の成功は、現代社会の問題を鋭く描きつつ、普遍的な人間の感情に訴えかける力強さを持っていることの証だろう。日本文学の新たな可能性を示す作品として、今後も注目を集めていくことは間違いない。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002053.000047877.html