衝撃のデビュー作が登場!電撃小説大賞受賞の2作品が同時発売、その魅力とは


日本最大級の新人賞として知られる電撃小説大賞。その第31回《メディアワークス文庫賞》受賞作2作品が、4月25日に同時発売された。KADOKAWAから刊行されたこの2作品は、対照的な魅力を持つ青春小説だ。
1作目は『古典確率では説明できない双子の相関やそれに関わる現象』(著:東堂杏子)。20歳の双子の兄妹を主人公に、家族の真実や恋愛、友情の複雑な関係性を描いたビターな青春譚だ。特別選考委員の川原礫氏は「物語は先読みを許さぬまま、次々と提示される悲劇の兆しをひらりひらりと掻い潜っていく」と絶賛している。
2作目は『夏空と永遠の先で、君と恋の続きを』(著:姉崎あきか)。同じ1日が永遠に繰り返される離島を舞台に、切ない純愛を描いた青春ラブストーリーだ。恋愛小説の名手として知られる冬野夜空氏も「これは私が読んできた恋愛小説の中でも最高のデビュー作のひとつだ」と太鼓判を押している。
両作品とも、新鮮な設定と巧みな筆致で読者を引き込む力を持っている。『古典確率では〜』は双子の視点を通じて家族や恋愛の複雑さを描き、『夏空と永遠の〜』はタイムループという仕掛けを使って儚い恋を表現している。どちらも、青春期特有の悩みや葛藤、そして成長を鮮やかに描き出すことに成功している。
メディアワークス文庫は、これまでも『ビブリア古書堂の事件手帖』や『今夜、世界からこの恋が消えても』など、数々のヒット作を生み出してきた。今回の2作品も、そうした名作の系譜に連なる可能性を秘めている。新しい才能の登場に、文学界のみならず映像業界からも熱い視線が注がれそうだ。
青春小説ファンはもちろん、新しい才能の発掘に興味がある読者にとっても、見逃せない2作品と言えるだろう。今後の展開が楽しみな新人作家たちの登場に、出版界に新しい風が吹き込むことが期待される。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000016810.000007006.html