佐賀県の「ゴジラ対サガ」キャンペーンが全広連地域広告大賞で最優秀賞を獲得!地域活性化の新たな可能性を示す


第4回「鈴木三郎助全広連地域広告大賞」の選考結果が発表され、佐賀県による「ゴジラ対(つい)サガ」キャンペーンが最優秀賞およびキャンペーン部門賞を受賞した。この賞は、地域の活性化に貢献した優れた広告コミュニケーション活動を表彰するもので、今回は25広告協会および一般から113作品の応募があった。
佐賀県の「ゴジラ対サガ」キャンペーンは、県の形状がゴジラとほぼ同じであることに着目し、ゴジラを世界初の「かたち観光大使」に任命するという斬新な発想から生まれた。このユニークな取り組みは、動画やビジュアル、PR発表会、高圧洗浄機を使用した巨大アート制作など、多岐にわたる展開を見せた。
その結果、メディア露出の広告費換算で約11.5億円、SNSでのリーチ数が4900万以上を記録。さらに、岩屋川内ダムの来場者数が前年比400倍の約2万2000人を達成するなど、大きな成果を上げた。審査委員会は、この大胆かつユニークな企画と、勢いのあるコミュニケーション設計が観光客誘致という目標を大きく上回る成果を生み出した点を高く評価した。
他の受賞作品も注目を集めている。秋田魁新報社の「あきた弁博特集」は、方言を文化財として捉え直す試みが評価され、プリント部門賞を受賞。広島空港振興協会の「冬の牡蠣休暇いただきます。」キャンペーンは、温かみのあるビジュアルと記憶に残るコピーで、飛行機利用の広島旅行意向度を大幅に上昇させた。
フィルム・オーディオ部門では、長倉製作所のユーモアあふれるCMシリーズと、五ヶ瀬ハイランドスキー場の「帰ってきた南ちゃん」CMが受賞。どちらも独自の視点で企業や施設の魅力を伝え、大きな反響を呼んだ。
チャレンジ部門では、京都の「いけず文化」を観光資源化した「裏がある京都人のいけずステッカー」と、フードロス問題に取り組んだ金城学院大学の「説明が長い料理店」が選ばれた。これらの作品は、地域の特色や社会課題に真正面から取り組み、新たな価値を創造した点が評価された。
今回の受賞作品は、地域の魅力を引き出し、社会課題に取り組む広告の可能性を示している。特に最優秀賞を受賞した佐賀県の取り組みは、地域の特徴を活かした独創的なアプローチが、大きな経済効果と話題性を生み出せることを証明した。これらの事例は、今後の地域活性化や広告戦略に新たな指針を示すものとして、業界内外から注目を集めている。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000032.000006952.html