工場の端材がアートに変身!「FactorISM ART AWARD 2025」が挑む、ものづくりの新たな魅力発信


大阪の工場街に新たな風が吹き込む。株式会社The Chain Museumが中心となり、「FactorISM ART AWARD 2025」が開催される。このアワードは、工場の端材や廃材をアートに昇華させ、ものづくりの魅力を再発見する画期的な取り組みだ。
「こうばはまちのエンターテインメント」をスローガンに掲げるFactorISMプロジェクト。その一環として行われる本アワードは、アーティストたちの創造力で工場の端材に新たな命を吹き込む。大阪府八尾市を中心に、13ヶ所のまちこうばが地域の垣根を越えて共創する動きが加速している。
応募作品のテーマは「五感」。ものづくりの現場で受け継がれる五感を使った技術や伝統にインスピレーションを得た作品が求められる。グランプリには50万円の賞金が用意され、審査員特別賞やオーディエンス賞など、計6つの賞が設けられている。
注目すべきは、参加企業の顔ぶれだ。株式会社青戸金属や株式会社友安製作所など、地元の誇る14社が協力企業として名を連ねる。これらの企業の端材を使用し、その企業や地域の文化・ストーリーを反映させた作品づくりが求められる。
審査員には、大阪大学准教授の木ノ下智恵子氏やクリエイティブディレクターの小西利行氏など、各界の専門家が名を連ねる。彼らの目利きにより、次世代のアート・カルチャーを担う才能が発掘されることだろう。
作品募集期間は2025年5月2日から6月30日まで。10月には入選作品の展示が行われ、最終審査を経てグランプリが決定する。展示会場は「みせるばやお」や大阪府八尾市の各工場敷地内。工場という非日常的な空間でアート作品を鑑賞できる、まさに「こうばはまちのエンターテインメント」を体現したイベントとなりそうだ。
このプロジェクトは、単なるアートコンペティションにとどまらない。工業都市としての大阪の歴史と、現代アートの創造性が融合する場所。それは、ものづくりの新たな可能性を探る実験場でもある。「FactorISM ART AWARD 2025」が、日本のものづくり文化に新たな息吹を吹き込むことは間違いないだろう。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000223.000038948.html