原宿の人気ギャラリー「tHE GALLERY HARAJUKU」で、注目の若手アーティスト2名による展覧会「仮面の告白」が開催される。林ホノカと◯hiromi（マルヒロミ）による本展は、SNS時代における自己表現と他者との関係性を鋭く切り取った作品群で構成されており、現代社会を生きる私たちの姿を映し出す鏡となっている。

展覧会のテーマである「仮面」は、単なる隠れ蓑ではなく、自己を調整・構築するためのツールとして捉えられている。SNS全盛の現代社会では、誰もが常に他者の目にさらされ、評価される状況に置かれている。そんな中で、私たちは無意識のうちに「仮面」を用いて自己を守り、他者との関係をコントロールしようとする。この展覧会は、そんな現代人の心理を視覚化し、問いかけるものだ。

林ホノカの作品は、「カワイイ」と「たたかい」の狭間に生きる現代女性の姿を描き出す。リボンや可愛らしいモチーフを用いながらも、その奥に潜む強さや革命性を表現している。一方、◯hiromiは黒と丸をキーワードに、夜の闇の中で見えてくる本当の自分や関係性を探求する作品を展開する。両者の作品は一見異なるアプローチながら、現代社会における自己と他者の関係性という共通のテーマを深く掘り下げている。

tHE GALLERY HARAJUKUのキュレーターである米原康正氏は、「この展覧会は、自己をさらけ出し続けることが求められる今の時代における、静かな抵抗の形でもある」と語る。SNSやデジタルコミュニケーションが当たり前となった今だからこそ、リアルな空間で展開されるこの展覧会は、私たちに新たな気づきと問いかけを与えてくれるだろう。

「仮面の告白」展は、2025年5月9日（金）から18日（日）まで開催される。オープニングレセプションは5月9日18時から20時。アート好きはもちろん、現代社会や自己表現に興味がある方にとっても、見逃せない展覧会となりそうだ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000031.000151782.html